
今はクラシックを聴くことが多いですが、もともとは80年代のネオアコ、60年代のソフトロックなどを好んで聴いていました。
ソフトロック(Soft Rock)は、1960年代後半から1970年代前半にかけて製作、スタジオレコーディングに重点を置き、美しいメロディやコーラスを持つポピュラー音楽のジャンル。ただし、範囲は明確かつ具体的になっているわけではない。
参考: ソフトロック – Wikipedia
ソフトロックはプロデューサーを含む音楽のプロ集団によって制作された、売れることを前提にした作品が多いジャンルです。パーソナルな要素が強いネオアコとはその点で大きく異なり、よりメインストリーム寄りです。
ソフトロック入門としておすすめの名盤を10枚紹介します。入手しやすい定番ばかりで、順番に深い意味はありません。全て動画付きです。
ソフトロック名盤10枚
Eternity's Children - Eternity's Children

一般的なソフトロックのイメージよりサイケの要素が強いバンドですが、キャッチーなメロディとアルバムを通した完成度の高さという点ではこのジャンルを代表する1枚です。
ソフトロックというジャンルを開拓するきっかけになったバンドの1つで、次に紹介するMillenniumとともに大きな影響を受けました。
Millennium - Begin

8トラックレコーダーを2台使用して制作された、当時としては最先端の録音です。カート・ベッチャーを筆頭にメンバー全員の才能が発揮された名盤で、今でも全く色あせません。
Beach BoysのPet Sounds、Velvet Undergroundの1stなどと並び、ロック・ポップスの広い意味での源流の1枚だと思っています。
Zombies - Odessey & Oracle

上記2バンドはコンセプトアルバムの要素が強いですが、Zombiesは突き抜けたシングル曲があるバンドというイメージです。本作はバンド解散後にリリースされたアルバムで、ヒットした時にはすでにメンバーがそれぞれ別プロジェクトを開始していました。
コリン・ブライストーンの物憂げな声と英国的なしゃれた感覚が魅力です。
Yellow Balloon - Yellow Balloon

Zombiesと同様、シングル曲のイメージが強い米国のバンドです。Zombiesと比べると小粒感はありますが、頭2曲はかなりの名曲です。ソフトロックの作品は1〜2曲目にピークを持ってくるバンドが多い気がします。
Nirvana UK - Orange & Blue

バンド名の後に「UK」を付けるのはカート・コバーンの同名USバンドと区別するためです。こちらの方が当然先ですが、知名度を比べたら仕方がありません。英国的サイケポップで、Nevermindよりもこちらの方が聴く回数は多いです。
Duncan Browne - Give Me Take You

人によってはソフトロックのカテゴリー外かもしれません。メランコリックでいかにも英国というサウンドで、ニック・ドレイクと比較されることもあります。ここで紹介した10枚の中では一番聴いた作品です。
Free Design - Stars/Time/Bubbles/Love

ソフトロックでは声を1つの楽器として配置する作品が多いですが、楽器のようなコーラスワークと高度な作曲技術を持つバンドの代表格がFree Designです。複数のアルバムをリリースしており、どれも完成度が高いですが、成熟した中後期の作品が特に好みです。当時は売れなかったそうですが、先を行き過ぎていたのだと思います。
Roger Nichols - Small Circle of Friends

日本では特に人気の高いバンドで、このジャンルを代表する作品の1つです。キャッチーなメロディで、ポップスが好きなら誰でも気に入るでしょう。
Wendy & Bonnie - Genesis

ジャケットの姉妹2人によるユニットで、録音当時は17歳と13歳だったそうです。ヴィブラフォン奏者でジャズのアレンジャーとして知られるゲイリー・マクファーランドがプロデュースしています。後ろに強力なサポートがあるのもソフトロックの特徴の1つです。どことなく神秘的でサイケな香りも漂う作品です。
Salt Water Taffy - Finders Keepers

思い入れのある1枚です。以前オリジナルのシールドレコードを見つけた時は身震いしました。結局開けずに手放してしまいましたが…。ほとんどがオリジナル曲で固めた彼ら唯一のアルバムで、セルフプロデュースによる理想的なバブルガム・ポップです。
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