古い作品ばかり追いかけていると新譜を見逃しがちです。
Graham Fellows名義の2ndアルバムが出ていてびっくりしました。まだ活動していたのですね。色々と驚きです。
Graham Fellows - Love at the Hacienda, Weird Town
Wicked Frog Records FROG 01 (Love at the Hacienda)
Boss Tuneage Records (Weird Town)

Graham David Fellowsは1959年シェフィールド生まれのイギリスの俳優兼ミュージシャンです。
マンチェスター・ポリテクニックの演劇科在学中の1978年、Jilted John名義でリリースしたシングル「Jilted John」が全英シングルチャート4位を記録。Martin Hannettのプロデュースによるこの曲は、パンクロックのボーカルスタイルをユーモラスに誇張した内容で話題を集めました。
しかしFellowsの本領は、その後の本名義での音楽活動にあります。1984年から85年にかけて自主レーベルWicked Frog Recordsで制作された1stアルバム「Love at the Hacienda」は、ジャングリーなギターとJuno 60のシンセウォッシュが織りなすインディーポップの秀作です。商業的には成功しませんでしたが、特に日本でカルト的な支持を獲得し、オリジナル盤は£200以上で取引されることもあります。
以前にボーナストラック付きでCD化もされており、2018年にはBoss Tuneage RecordsからLPが再発されました。
1stアルバムは無数にある彼の作品の中でも最高傑作であり、アルバムトータルとしてのクオリティーはネオアコ最高峰の1枚だと思っています。
2ndアルバム「Weird Town」は2018年1月にリリースされました。リンカンシャーの自宅スタジオで録音され、The UnthanksのNiopha KeeganやフォークミュージシャンChris Woodが参加しています。1stから実に33年ぶりのソロ作品です。
ただ、1stアルバムのようなクオリティーではありません。
よく言えば枯れた感じがあり、英国フォーク、トラッドの雰囲気が強くなりました。ダブルトラックのジャングリーなギターとシンセは姿を消し、アコースティックギターとハーモニウムが前面に出たサウンドに変わっています。いずれ廃盤になると思いますので早めに入手をお勧めします。

SpotifyはともかくTidalでCDクオリティーで聴けてしまうので一瞬悩みましたが、いちおう物理メディアも入手しました。
Fellowsはミュージシャンであると同時にコメディアンでもあり、多くの変名で作品をリリースしています。
1978年のJilted Johnに続き、Gordon the Moron、Going Redといった名義でシングルを発表。1986年にはシェフィールド出身の中年シンガーソングライターという設定のコメディキャラクター John Shuttleworthを創作し、BBC Radio 4のシリーズをはじめ長年にわたって活動を続けています。

コンプリートする気は無いですが、どのくらいの数が出ているのか全部は把握できていません。