
Mp3tagの優れた機能とその使い方
CDのリッピングソフトは、dBpowerampが人気です。
細かい設定方法を過去に紹介しています。

dBpowerampにもタグ編集機能はありますが、Mp3tagの方が使いやすく多機能です。
FLACやMP3はもちろん、WAVやDSFにも対応。
トラックナンバー、ファイル名の書き換え、Discogsのデータベースの連動など非常に優れたツールです。
ファイルのダウンロード
まず、オフィシャルサイトからソフトをダウンロードします。
この記事を書いている時点での最新バージョンはv3.12です。
有志が日本語化もやっていますが、英語でも問題ないと思います。
初期設定
WAVやDSFを含め、FLAC、AIFFなど主要フォーマットに対応しています。
WAVとDSFを文字化け無しで編集できる点が非常に優れています。
dBpowerampもDSFの編集はできますが、ID3タグの設定ができないので、再生環境によっては文字化けします。
文字化けを防ぐために、設定します。
ツール → オプション → タグ → Mpeg
設定は下記の通りです。
DSDIFFのタグ編集はできませんので、DSFに変換する必要があります。
変換ソフトはTEAC Hi-Res Editorがお勧めです。
基本的な使い方
まず、編集したい音源を指定します。
ファイル → ディレクトリを追加で任意のフォルダを選択
フォルダを選択すれば、フォルダ以下全ての音源を適用することが可能です。
編集したい曲を右側から選択します。
例えばアーティストやアルバム名、ジャンル、年などアルバム共通の項目は全曲選択して一括編集します。
左上のフロッピーマークをクリックすると編集内容を保存できます。
編集後は、常に保存する必要があります。
保存しないで別の曲を選択すると編集内容が適用されません。
Discogsからタグ情報の取得
ダウンロードしたファイルを含め、後からタグ情報の取得ができます。
dBPowerampのは、リッピング時しかタグの取得はできませんので非常に便利です。
タグ取得はfreedbを使う方法とDiscogsを使う方法がありますが、精度の高いDiscogsを使います。
事前準備 – Discogsのアカウント作成
事前にDiscogsのアカウントを取得する必要があります。
無料で取得できます。
アカウントを作成します。
タグ情報を取得
Discogsのサイトに行き、該当する音源を見つけます。
Mp3tagで該当ファイルを選択後、タグを取得 → Discogs Release IDを選択。先ほどコピーしたRelease IDを入力します。
初回のみ、連動設定の許可が必要です。
パスワードを取得します。
画像はぼかしています。
先ほどのパスワードを入力すれば連動の設定が完了です。
自動ナンバリングウィザード
地味に便利な機能です。
例えば2枚組のアルバムを1枚にまとめたいとします。
1枚目のアルバムが10曲収録、2枚目の1曲目は11曲目と設定したい時に使用します。
逆に2 in 1のCDを別々のアルバムとして設定するときにも使えます。
dBpowerampはリッピング時の設定はできますが、後からこの機能はありません。
通常、2枚組のアルバムの場合、2枚目のアルバムはトラックナンバーが1から始まります。
また、アルバム名も最後にdisc1、disc2など分かれているケースが多いです。
適用したい曲を全部選択した状態で
ツール → 自動ナンバリングウィザードを選択
トラックナンバーが通し番号になりました。
アルバム名も統一すれば、1つのアルバムとして認識されます。
ファイル名の変更
ファイル名は極力短くしたいので、01、02、03という感じでリッピングしています。
アーティスト名や曲名は適用させていません。
後からファイル名を変更する方法です。
現在のファイル名は01、02、03となっています。
デフォルトの変換だと
アーティスト名 – album名 – トラックナンバー – 曲名
です。
これも任意の変更可能です。
とりあえずそのまま変換してみます。
グラフィックが無い硬派なコマンド再生をしているような場合は、ファイル名があったほうが選曲しやすいメリットはあると思います。
また、逆にダウンロードした音源のファイル名が無駄に長い場合に、短く設定することもできて便利です。
ファイル名の変換は、リアルタイムで書き換えされます。保存する必要はありません。
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