Roonの豊富なタグ表示を自分で管理したい人向けの編集方法です。ジャンルの階層、レコード会社、型番などもRoonでは表示できます。
Roonはフォルダ階層から選曲ができないため、アーティスト、アルバム、ジャンルなどのタグ情報が割と重要です。
今回は、自分でタグを管理したい人向けです。
TidalやQobuzの場合は、そちらのタグ情報に一任するしかありませんし、タグ管理が面倒な人はRoon側に丸投げの方が良いと思います。
Roonを自分の設定したタグ情報で管理する
この記事を書いている時点で、Roonのバージョンは2.0 (built 1154)です。
前提として、タグ管理はMp3tagを使っています。
dBpowerampより優秀なソフトなのでお勧めです。無料ソフトです。
別ページで解説しています。
事前準備 - 自前タグを優先にする
まず、最初にRoonの用意したタグ情報は使わず、自分のタグを使うための設定をします。
Settings > Library > Import Settingsを開き、Genre settingsのRoon's metadata databaseの項目をオフに、extracted from file tagsをオンにします。
また、Roonではなくfileのメタデータを優先にしておきます。
Roonのメタデータは、とうてい自分では入力できないような情報も含まれていますので、項目によってはRoon優先の方が良いと思います。
ジャンルの考え方 - Roonには階層の概念がある
Genre Editing
Roon supports full editing of genres, and genre assignments. Don’t like that Daniel Barenboim is tagged as “Latin”? By all means, remove it.
Roon also supports the editing of the genre hierarchy itself. Is Tango a Top-Level genre for you? By all means, put it at the Top-Level. To edit a genre, or to add or remove genres from an album or artist, just click Edit (from the 3 dots menu) on the album or artist page, or the Pencil on the genre page.
Genre Mappings (advanced)
Roon supports mapping genres extracted from your file tags when they’re brought into Roon. This mapping allows you to:
- Re-write genre names. This is common for near misses like “Prog Rock” vs “Progressive Rock” or “Post Bop” vs “Post-Bop”
- Hide genres that you don’t want to see in Roon
Genre mappings are accessible only if you have "Use genres extracted from file tags" set to Yes. You can access genre mappings in Settings > Library > Genre Mappings.
Roon Genre Settings: https://help.roonlabs.com/portal/en/kb/articles/genre-setting#Genre_Mappings_advanced
Roonにはジャンル階層という考え方があります。
例えば、Rockという階層がトップにあり、その下にAlternative Rockという具合です。
この場合、Alternative Rockに該当するアルバムは、上位のRockというジャンルにも表示されます。
ジャンルマッピングの設定方法
実際にジャンルのマッピングを変更してみます。
Settings > Library > Edit genre mappings
例として、Baroqueのカテゴリを変更します。
一番右のペンマーク?(赤で囲った部分)をタップします。
逆に、ジャンル一覧には表示したくないものを、子カテゴリに移して表示させないこともできます。
ジャンルタグはどこから拾ってる?
先ほど編集したBaroqueというジャンルは、実はタグ編集ソフトが勝手につけたものです。最近まで、Roon側で勝手につけたものだと思っていましたが、とある方の指摘があり気が付きました。
ふだん、クラシックの作品は全て"Classical"というジャンルで統一していました。
"Symphony"とか"Romantic"とか細分化すると逆に任意の音源が見つけにくくなると考えているためです。
Roonの場合は、親階層、子階層という概念があるため、親階層をClassical、子階層にSymphonyとかで分類すれば、便利に利用できると思います。
Baroqueジャンルに該当するアルバムが100枚くらいあったので消すのは諦めましたが、できる限り意図しないジャンルのタグは消去しました。
このBAROQUEタグを編集します。
メタデータを確認すると、STYLEタグにBaroqueが見つかりました。
Roonの場合、GENREタグとSTYLEタグをジャンルに割り当てているそうです。
都度タグ情報を表示させて編集するのは面倒なので、デフォルトで編集画面上にSTYLEタグを表示させます。
マウスを左側に移動し、右クリックするとメニューが表示されます。カスタマイズを選択。
デフォルトメニューにSTYLEタグがあった方が便利ですね。
Roonの場合、指揮者、オーケストラ、レコードレーベル、型番、プレス国まで表示できるのでしっかりと入力します。
レコードレーベルでソートできるのは意外と便利です。
Discogsのタグ情報にはSTYLEの概念がある
Roonを使う上で、あると便利なタグ情報
Mp3tagをDiscogsのデータベースから拾う前提で、Roonであると便利な情報です。
Discogsのデータベースから連動して拾えるもの
アーティスト、アルバム名などは割愛します。
Mp3tag上のフィールド名
Roonでの割り当て
GENRE
ジャンル
STYLE
スタイル(ジャンルに該当)
PUBLISHER
レコード会社
CATALOGNUMBER
型番
COUNTRY
製造国
Discogsのデータベースからは連動しないもの(要手打ち)
Mp3tag上のフィールド名
Roonでの割り当て
COMPOSER
作曲家
CONDUCTOR
指揮者
ORCHESTRA
オーケストラ
この辺のタグも自動で拾ってくれると楽なのですが…。
新しい情報、機能があったら加筆します。
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