Mercury(マーキュリー)SACDおすすめ10選

Mercury Living Presence SACDおすすめ10選

アメリカの高音質レーベル、Mercury Living Presence。1950年代から60年代にかけて、少数精鋭のチームが生み出した録音は、半世紀以上を経たいまも優秀録音の代名詞として語り継がれています。

これらの作品は当然レコードがオリジナルです。
オリジナルの米盤は素晴らしい音質ですが、程度の良いLPを見つけるのはなかなか難しい状況です。

SACDは3トラック・マスターテープからDSDダイレクト変換されており、オリジナルの3chとステレオ2chの両方を収録しています。
1990年代のCD化で問題になったクリッピングも解消されていて、Living Presenceの優秀録音をもっとも手軽に、高い水準で楽しめるフォーマットです。

SACDも多くは廃盤ですが、まだ入手しやすい作品も残っています。

目次

Mercury Living Presenceとは

マーキュリー・レコードは1945年、シカゴで設立されたレコード会社です。

ジャズやポップスも手がけていましたが、クラシック部門は1951年にスタートしました。第1弾はラファエル・クーベリック指揮シカゴ交響楽団による「展覧会の絵」。ニューヨーク・タイムズの批評家がそのリアルさを称賛したことから「Living Presence」の名が定着しました。

録音を支えたのは、エンジニアのC・ロバート・ファインとプロデューサーのウィルマ・コザート(後にファイン夫人)のコンビです。
モノラル時代は1本のマイクロフォンだけ。ステレオ移行後は3本のマイクと3トラックのテープレコーダーという、極めてシンプルな構成で録音していました。

スポットマイクの追加やダイナミクスの操作は一切なし。
ホールで聴こえる音をそのまま記録するという姿勢を貫いています。

DeccaやRCAが複数の優秀なエンジニアを抱えていたのに対して、マーキュリーはこの少人数チームで全タイトルを制作しました。録音の総数は他の大手レーベルに比べれば多くありませんが、質のばらつきが少なく、おしなべて優秀録音といえます。

1961年以降はフィリップスの傘下に入り、その後ポリグラム、現在はユニバーサル ミュージック グループが権利を保有しています。

Mercury Living Presence おすすめSACD 10選

アーティスト数・タイトル数が限られるレーベルなので、10枚選ぶのはなかなか悩ましい作業でした。

Byron Janis - Mussorgsky: Pictures at an Exhibition

Mercury ‎– 475 6620

Mercury ‎– 475 6620

このレーベルでは欠かせないピアニスト、バイロン・ジャニスによる展覧会の絵です。

ピアノソロと、ドラティ指揮ミネアポリス交響楽団によるオーケストラ版を収録しています。
お勧めはピアノバージョン。弱音の表現が素晴らしいです。

Byron Janis - Rachmaninov: Piano Concertos Nos. 2 & 3

Mercury ‎– 470 639-2

Mercury ‎– 470 639-2

ラフマニノフのピアノ協奏曲、特に2番と3番は定番ですので無数に録音がありますが、レコード時代を代表する優秀録音の1つ。特に3番がお勧めです。

録音とは別音源ですが、参考までに

Janos Starker - Bach: Suites for Solo Cello

Mercury ‎– 470 644-2

Mercury ‎– 470 644-2

定番のシュタルケル、チェロ無伴奏です。2枚組。
SACDでもカラッとした切れ味のある録音です。

通常盤CDとは音の厚みがまったく違います。

Janos Starker - Dvorak: Cello Concerto, Bruch: Kol Nidrei, Tchaikovsky: Variations on a Rococo Theme

Mercury ‎– 475 6608

Mercury ‎– 475 6608

もう1枚シュタルケルの作品を。
ドラティ指揮、ドヴォルザークのチェロ協奏曲。
鮮度の高い音でありながら、うるさくなるギリギリのところでうまく録音されています。

Frederick Fennell - Screamers

Mercury ‎– 475 6619

Mercury ‎– 475 6619

フレデリック・フェネル指揮、イーストマン・ウィンド・アンサンブルによるサーカス・マーチ名曲集。
子供のころを想起してしまい録音に意識が行きづらいジャンルですが、優秀録音の1つです。

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Howard Hanson - Hanson: Symphony No. 1 Nordic, No. 2 Romantic, Song of Democracy

Mercury ‎– 475 6181

Mercury ‎– 475 6181

ハワード・ハンソンによる自作自演。交響曲2曲を収録しています。
ジョン・ウィリアムズの先駆けのような、映画音楽的な響きを持った作品です。

Antal Dorati - Tchaikovsky: The Nutcracker, Serenade

Mercury ‎– 475 6623

Mercury ‎– 475 6623

ドラティ、ロンドン響によるくるみ割り人形。
後にフィリップスで再録もしていますが、こちらのほうが軽快でテンポのよい演奏です。

Antal Dorati - Enesco: Roumanian Rhapsody No. 1, Liszt: Hungarian Rhapsodies Nos. 1 - 6

Mercury ‎– 475 6185

Mercury ‎– 475 6185

こちらもドラティ、ロンドン響。エネスコのルーマニア狂詩曲第1番とリストのハンガリー狂詩曲集。
RCAのストコフスキーによる優秀録音盤もありますが、ドラティのほうが作品として完成度が高いと思います。

アーティスト:London Symphony Orchestra, 作曲:George Enescu, 指揮:Antál Dorati
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Paul Paray - Chabrier: Espana, Suite Pastorale, Fete Polonaise, Overture Gwendoline, Danse Slave & Roussel: Suite in F

Mercury ‎– 475 6183

Mercury ‎– 475 6183

ポール・パレー、デトロイト交響楽団によるシャブリエ集。
音色の豊富さ、色彩感あふれる優雅な作品です。

Paul Paray - Berlioz: Symphonie Fantastique

Mercury ‎– 475 6622

Mercury ‎– 475 6622

こちらもポール・パレー、デトロイト交響楽団。
無数にある幻想交響曲の中でも代表的な優秀録音の1つです。

以上10枚紹介しました。

マーキュリーのSACDは全部で20枚前後しかリリースされていません。
今回選ばなかった作品にも良いものが多いので、気になったものがあれば入手できるうちにぜひ。

SACDの世界はまだまだ奥深く、他のレーベルにも素晴らしいディスクが数多く存在します。 以下の完全ガイドで、その世界のさらなる魅力に触れてみてください。

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