Telarc SACDおすすめ10選 ー テラークの優秀録音を紹介

Telarc SACDおすすめ10選

アメリカのオーディオファイル・レーベル、Telarc(テラーク)。設立当初からデジタル録音を採用し、1812年序曲の大砲で一世を風靡したレーベルです。

初期のレコードは一部のオーディオファイルにもてはやされましたが、現在はあまり注目されていない印象があります。しかし後期のSACDには優秀作品が多く、SACDを語る上では外せないレーベルの1つです。

目次

Telarc(テラーク)とは

1977年、オハイオ州クリーブランドでサウンド・エンジニアのジャック・レナーと音楽プロデューサーのロバート・ウッズによって設立されました。2人とも元は音楽教育者で、クラシックの素養を持った技術者でした。

レーベルの名声を決定づけたのは、トーマス・ストックハムが開発したSoundstreamデジタル録音機との出会いです。1977年のAESコンベンションでこのシステムを聴いたレナーは、高域の不足を指摘してサンプリングレートの改善を要求。ストックハムがこれに応じ、50kHz/16bit/4チャンネルにアップグレードされたシステムで録音された最初の作品が、フレデリック・フェネル指揮クリーブランド・シンフォニック・ウィンズによるホルストの「吹奏楽のための組曲」でした。

この録音は、アメリカ初のデジタル録音クラシックLPとして大きな反響を呼びました。翌年のチャイコフスキー「1812年序曲」では本物の大砲を録音に使用し、オーディオ・デモの定番として広く知られることになります。

その後、1980年代後半には20bitのADコンバーターをいち早く採用、1996年からは24bitフォーマットに移行と、常にデジタル録音技術の最前線にいたレーベルです。初期はクラシック中心でしたが、後期はジャズやブルース、映画音楽にもカタログを広げました。

現在はコンコード・ミュージック・グループの傘下にあります。2009年に制作チームが解散し、新規録音は事実上終了しています。

Telarc おすすめSACD 10選

クラシック以外の作品も含めて紹介します。

Lang Lang - Rachmaninov: Piano Concerto No. 3, Scriabin: Etudes

Telarc ‎– SACD-60582

Telarc – SACD-60582

ラン・ランはテラークからデビューしました。初期作品の1つです。

演奏も録音も最高峰とは言えないかもしれませんが、「あれ、もしかして何かすごいかも?」と期待してしまうような作品。ピアノが出しゃばらずにオケとうまく融合しています。

Jesus Lopez-Cobos - Music of Turina and Debussy

Telarc ‎– SACD-60574

Telarc – SACD-60574

ロペス=コボスはテラークの看板指揮者の1人で多くの作品を残しています。トゥリーナの作品は珍しいというか、ほとんど録音がないと思いますが、ここでのお勧めはドビュッシーのイベリアです。

いわゆる空間が見えるような録音。

Norman Mackenzie - Vaughan Williams: Mass in G Minor, and Other A Cappella Works

Telarc ‎– SACD-60654

Telarc – SACD-60654

ノーマン・マッケンジーは、アトランタ交響楽団合唱団と室内合唱団で複数のグラミー賞を受賞しています。

合唱作品で、どれも音場が広く深いです。

Paavo Jarvi - Britten: Young Person's Guide, Four Sea Interludes, Elgar: Enigma Variations

Telarc ‎– SACD-60660

Telarc – SACD-60660

同レーベルのSACDでは一番の入手難。
嶋護氏に紹介されたことで人気が出た気がします。

お勧めは「4つの海の間奏曲」です。ヤルヴィのSACDはすべて所有していますが、基本的にどれも買って損はありません。

ダイナミックレンジ、音場の深さなど、SACDというフォーマットを最大限使いこなしているような印象を受けます。

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Paavo Jarvi - Stravinsky: Petrouchka, The Firebird Suite & Scherzo a La Russe

Telarc ‎– SACD-60587

Telarc – SACD-60587

ヤルヴィは1枚に絞りきれないのでもう1つ紹介します。

ストラヴィンスキーのペトルーシュカや火の鳥は曲の構造的に、オーディオのデモでもよく使われます。レコードを含めて大量に所有していますが、その中でも指折りの録音であり、テラークを代表する優秀録音です。

このような作品のエネルギー感をうまく録音できているものは意外と多くありません。破綻してしまったりエネルギーがスポイルされてしまう印象が多いのですが、とてもうまくまとめています。

Michael Murray - Saint-Saens: Symphony No. 3 Organ, Encores A La Francaise

Telarc ‎– SACD-60634

Telarc – SACD-60634

テラークを語る上ではSoundstream録音も外せません。

当時としては最高峰だった50kHz/16bitのSoundstream社製デジタル録音機を使用したシリーズは、今でも人気が高く、ほとんどがプレミア価格で取引されています。ジャケットに大きく「50kHz Master Transfer To」と書かれているのですぐに分かります。

このシリーズも8割くらいは入手していますが、正直なところ後期のテラーク録音のほうが圧倒的に好みです。世間的評価の高さに比べると、超絶優秀録音にはまだ出会えていません。もちろん録音時期を考えれば十分に健闘しているのでしょうが。

本作は通常CDと比較すれば、やはりSoundstream盤のほうが良いです。有名なオルガン付きですが、作品自体は好みではありません。

Jerry Goldsmith - Film Music of Jerry Goldsmith

Telarc – SACD-60433

Telarc – SACD-60433

映画音楽集。
元の映画に思い入れがないのでアレコレ言えませんが、ゴージャスなサウンドです。

Randy Brecker & Michael Brecker - Some Skunk Funk

Telarc – SACD-63647

Telarc – SACD-63647

あまりこの手の音楽を好んで聴きませんが、ビッグバンド系の録音的なお勧めということで。

Tierney Sutton - Something Cool

Telarc – SACD-63548

Telarc – SACD-63548

テラークに女性ボーカル作品はそれほど多くありません。
ティアニー・サットンは何枚かSACDを残しています。彼女の作品の中でも本作が一番好きです。

Michel Camilo - Live at the Blue Note

Telarc – 2SACD 63574

Telarc – 2SACD 63574

2003年、NYのBlue Noteで演奏されたライブ盤。2枚組です。
チャールズ・フローレス(ベース)、オラシオ・エル・ネグロ・エルナンデス(ドラム)によるトリオ構成。

超絶技巧系のジャズ・ピアノ。柔らかくしなやかな演奏です。

以上10枚紹介しました。

SACDの世界はまだまだ奥深く、他のレーベルにも素晴らしいディスクが数多く存在します。 以下の完全ガイドで、その世界のさらなる魅力に触れてみてください。

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