【レーベル別SACD特集】Analogue Productions編

高品位な再発で定評のある、Analogue Productionsのリリースの中から、代表的なSACDを紹介します。どれもオーディオファイルには定番です

今回のSACDレーベル特集は、高品質な再発盤で定評のあるAnalogue Productions編です。

過去の名盤、名録音を再発するレーベルはいくつかありますが、全体的に失敗が無く品質が高いことで定評のあるレーベルです。同作品が複数のレーベルから再発されている場合、Analogue Productionsの再発盤が最良であるケースは良くあります。

ジャンルもクラシック、ロック、ジャズと多岐に渡ります。
レコードも再発していますが、SACD限定で紹介します。

レーベル別SACD特集 – Analogue Productions編

今回も10枚紹介します。
各ジャンルから代表的なものを載せます。全て定番作品です。

Analogue Productions is a record label specializing in the manufacture and distribution of reissue LP record albums, CDs and SACDs that primarily include jazz, blues, rock, folk and classical styles of music. The company is a division of Acoustic Sounds, Inc. founded by music entrepreneur Chad Kassem in Salina, Kansas, United States in 1992.

参考: Analogue Productions – Wikipedia

動画はこのレーベルとは直接関係ありませんが、音源の紹介として掲載します。

Bill Evans – Waltz For Debby

Analogue Productions – CAPJ 9399 SA

どれくらい再発されているのか把握できません。
私自身もUniversalのSACDシングルレイヤー、MQA-CD、プラチナSHM-CD、XRCDに192/24のハイレゾにレコードと何枚持っているのかよく分かりませんが、本作を一番良く聴きます。

Universalのシングルレイヤーも悪くは無いですが、6曲入りのタイプなので。
私は10曲入りの最後の4曲の方を聴くことが多いです。

John Coltrane - Blue Train

Analogue Productions ‎– CBNJ 81577 SA

これも説明不要の定番作品です。

私はこの辺のジャズはあまり真剣に聴いていないので、192/24のハイレゾと、このアナプロのSACDしか持っていません。

Cannonball Adderely - Somethin' Else

Analogue Productions ‎– CBNJ 81595 SA

初めて買ったDVDオーディオが本作でした。いちおうリッピングして96/24のデータで残していますが、DVDオーディオは自宅で再生できる環境が無くなってしまいました。

比較するとDVDオーディオの方がうるさく感じます。

Beach Boys – Pet Sounds

Analogue Productions – CAPP 067 SA

ポップスの金字塔的作品ですね。
Audio FidelityのGOLD CDが一番良いという世評だと思います。

アナプロの方が音圧レベルが高いのでパっと聴くと良く感じる部分もありますが、私はAudio Fidelityの方が好みです。
アナプロ盤はステレオとモノラルバージョンが両方収録されているので、モノラルで聴きたいときはアナプロという感じです。

Pink Floyd - The Dark Side of The Moon

Analogue Productions ‎– CAPP 81033 SA

これもロックの超定番。

学生時代に適当に買った国内版CDと、2003年のSACDと比較しても、アナプロの方が好みです。
所有レコードは2版ですが、それでもレコードの音の厚みは気持ち良いです。SACDでもレコードには敵いません。

このデジタル化は、あえてデジタルの良さを出すようなリマスタリングをしているような気がします。

Nils Lofgren – Acoustic Live

Analogue Productions ‎– CAPP 090 SA

一般的な音楽ファンにはあまり知られていませんが、オーディオ界隈では定番のソフト。
本作はデジタルの44.1ｋHz/16bitのPCM録音ですが、DSD化のメリットがあったのでSACD化したと公式でも謳っています。

正直、通常CDでも何の不満も無い良録音なので、DSD化の恩恵はそれほど感じません。

Yes, this is a digital recording. True to our company principles, Analogue Productions in almost all cases reissues recordings only where the analog master tape is available. However, there are rare exceptions that whether digitally recorded or otherwise, a recording is so outstanding it's worthy of the highest quality reissue.

Nils Lofgren - Acoustic Live

Ernest Ansermet - Falla: The Three Cornered Hat

Analogue Productions – CAPC 2296 SA

EsotericのSACD、UnivesalのSACDシングルレイヤー、MQA-CD、通常CDとlim（Lasting Impression Music）を所有しています。
私は本作とlimがあればよいかなと思っています。

以前は初版レコードも持っていましたが、盤質があまり良くなかったので手放してしまいました。
それでも初版レコードを聴くと、ロンドンデッカが1段階下、他のリマスターは2段階くらい下に感じます。

Ataulfo Argenta - Espana

Analogue Productions ‎– CAPC 2020 SA

オリジナルレコードは高過ぎて手が届きません。
UniversalのSACDシングルレイヤーとアナプロSACD、lim（Lasting Impression Music）に通常CDを持っています。

これもアナプロとlimが好みで、Univesalは少し落ちる感じがしますね。

Rene Leibowitz - Mussorgsky: A Night on Bare Mountain, Pictures at an Exhibition

Analogue Productions ‎– CAPC 2659 SA

RCAに残したケネス・ウィルキンソン録音としてレコード時代から有名な優秀録音盤。

SACDは本作以外所有していないので比較対象がありませんが、オーディオデモの定番として無数に録音が残っている"はげ山の一夜"でも上位に位置する録音です。

最新のデジタル録音とは違う、旧き良き時代の名録音。

Alexander Gibson - Witches' Brew

Analogue Productions ‎– CAPC 2225 SA

本作もクラシックのデモンストレーションとしては古くから使われる名録音中の名録音。レコード/CD含めて何回か再発されています。

オリジナルのレコードはまずまずのプレミア付いていますが、米盤のミントを見つけるのは至極困難ですので、本SACDもありだと思います。

以上10枚紹介してみました。