Tidalを日本で使う方法|契約手順・Qobuzとの比較・再生方法まとめ

Tidalを日本で利用する方法

Tidalは現在も日本での正式サービスを開始していませんが、VPNを使うことで契約・利用できます。2024年末にQobuzが日本に上陸したことで「今さらTidalを使う意味はあるか」という疑問も出てきましたが、コスト面やアプリの使い勝手など、Tidalならではの強みは依然としてあります。

この記事では、契約の具体的な手順から、Qobuzとの比較、Roonを含めた再生方法の選び方まで順に説明します。私自身、現在もTidalとQobuzの両方を使い続けています。

目次

日本でTidalを契約する手順

Tidal トップページ
2026年3月現在、Tidalは日本でのサービスを開始していません。

ステップ1 VPNの準備

Tidalの地域制限を回避するためにVPNが必要です。セキュリティや安定性の観点から、有料VPNの利用が安全ですが、自己責任で。

  • 推奨VPNサービス: NordVPN、ExpressVPNなど
  • 注意点: 契約したい国(例:アルゼンチン)のサーバーを持つVPNを選ぶ必要があります。

無料のTunnelBearを使って、疑似的に海外のIPアドレスからTidalにアクセスすることもできます。
参考: TunnelBear

サイトからダウンロードし、ソフトを立ち上げます。

画像
フリープランで問題ありません

任意の国を選択すると、その国のIPアドレスを取得できます。その状態でTidalのサイトにアクセスし契約します。Webブラウザを再起動、もしくはキャッシュをクリアしてからアクセスするほうが確実です。

現在Tidalが利用できる国は下記の通り

Albania, Andorra, Argentina, Australia, Austria, Belgium, Bosnia and Herzegovina, Brazil, Bulgaria, Canada, Chile, Colombia, Croatia, Cyprus, Czech Republic, Denmark, Dominican Republic, Estonia, Finland, France, Germany, Greece, Hong Kong, Hungary, Iceland, Ireland, Israel, Italy, Jamaica, Latvia, Liechtenstein, Lithuania, Luxembourg, Malaysia, Malta, Mexico, Monaco, Montenegro, Netherlands, New Zealand, Nigeria, North Macedonia, Norway, Peru, Poland, Portugal, Puerto Rico, Romania, Serbia, Singapore, Slovakia, Slovenia, South Africa, Spain, Sweden, Switzerland, Thailand, Uganda, United Arab Emirates, United Kingdom, United States of America

TIDAL - Where We're Available
任意の国と接続

ステップ2 Tidalへのサインアップ

  1. VPNで希望の国に接続します。
  2. Tidal公式サイトでアカウントを作成します。
  3. 支払い情報を入力します。郵便番号はVPNで接続している国のものを入力する必要があります。

重要: VPNが必要なのは最初のサインアップ時のみです。以降は日本の回線で利用できます。

ステップ3 アプリのインストール(特にiPhone/iPadの場合)

TidalをiOSで

Tidalは日本のApp Storeでは配信されていません。

Androidの場合: Google Playストアの国設定を変更するか、APKファイルをインストールします。APKファイルの入手元には十分注意してください。
iPhone/iPad(iOS)の場合: アメリカなど海外のApple IDを新規作成し、そのアカウントでApp StoreからTidalアプリをダウンロードします。一度アプリを取得すれば、以降は日本のApple IDに戻してもアップデートを含め問題なく使用できます。

参考: iPhoneの海外アプリをインストールする方法

Tidalの再生方法

Tidalは複数の方法で再生できます。自分の環境と目的に合わせて選んでください。

1. Roon

Roon

TidalやQobuzのストリーミング音源と、PC・NASに保存したローカルファイルを一つのライブラリに統合できる音楽再生ソフトです。

ライブラリ管理・音質・操作性のバランスが高く、ネットワークオーディオユーザーに広く使われています。別途ライセンス料が必要で、常時稼働するサーバー機が必要という点はコストとして織り込む必要があります。

あわせて読みたい
Roonとは?仕組み・Roon Ready・始め方・使い方を解説 Roonとは何か、Roon Ready・Roon Testedの違い、Serverの選び方、TIDAL・Qobuzとの連携、ARC、DSP機能まで。導入前に知りたい情報をまとめています。

2. Tidal Connect

Tidal Connect

スマートフォンのTidalアプリをリモコンとして、Tidal Connect対応のネットワークプレーヤーやアンプから直接ストリーミング再生する機能です。Bluetooth接続と違い音質劣化がなく、設定も簡単です。多くのオーディオブランドが対応しており、Roonのような多機能性が不要な場合はこれで十分です。

3. UPnPソフト(mconnectなど)

mconnect

mconnect PlayerのようなUPnPコントロールアプリを使い、UPnP/DLNA対応のネットワーク機器でTidalを再生する方法です。Tidal Connectに非対応の機器でも使える場合があり、NASのローカル音源と同じアプリで切り替えて使えます。アプリの安定性はTidal公式アプリやRoonに比べて劣る場合があります。

4. Audirvana

Audirvana

PCを高品質なオーディオプレーヤーとして使うための再生ソフトです。

OSのオーディオ処理をバイパスしてDACに直接信号を送る設計で、ビットパーフェクト再生を追求します。PCとオーディオシステムをUSBなどで接続する環境で、PCオーディオに軸足を置くユーザー向けの選択肢です。

TidalとQobuzの比較(2026年3月現在)

Qobuzが日本で正式にサービスを開始した今、TidalとQobuzのどちらを選ぶかは、何を重視するかによって変わります。

スクロールできます
機能・特徴TidalQobuz備考
日本での公式展開なし(VPN契約が必要)あり手軽さを最優先するならQobuz。
料金優位(契約国により月額500円台〜)月額1,280円〜コストを抑えたいならTidal。
オーディオ形式FLAC(最大24bit/192kHz)FLAC(最大24bit/192kHz)同等。
空間オーディオあり(Dolby Atmos)なし空間オーディオを使いたいならTidal。
アプリUI・音楽発見優位シンプル、レコメンド機能は弱いスマホ単体で使うことが多い場合はTidalが使いやすい。
機器連携良好(Tidal Connect)良好(Qobuz Connect)対応機種はTidalの方が多い。
カタログ(総合)優位(古いJ-POPなど)良好幅広いジャンルではTidalが有利な場合が多い。
カタログ(クラシック・ジャズ)良好優位クラシック・ジャズの深さを求めるならQobuz。
Roonとの連携良好良好同等。どちらもRoonと組み合わせて使える。
プレイリスト移行可能(TuneMyMusic等)可能(TuneMyMusic等)同等。サービス間の移行はツールで対応できる。

料金の詳細(2025年7月現在)

Tidalは契約する国によって料金が大きく異なります。VPNを使って海外のサーバー経由でサインアップすることで、Qobuzより大幅に安く利用できる場合があります。

スクロールできます
月額料金(現地通貨)日本円換算(目安)注意点
アルゼンチン990 ARS (Family)約566円最も安価だが、支払い方法が変動しやすい。PayPal経由での成功報告あり。
ブラジル21.90 BRL約550円アルゼンチンと並び安価な選択肢。
トルコ39.99 TRY約200円為替変動が激しい。過去にサービス停止の例あり。
香港63 HKD約1,133円比較的安定しているが、一部VPNでは接続できない場合がある。
カナダ10.99 CAD約1,134円日本のクレジットカードでの契約が比較的安定していると報告されている。
アメリカ10.99 USD約1,540円最も標準的な選択肢。
イギリス10.99 GBP約2,033円料金的には割高。
為替レートは常に変動するため、契約時のレートをご確認ください。個人プランの料金です。

どちらを選ぶか

  • Tidalが向いている人
    コストを抑えたい、スマホアプリの使い勝手を重視する、空間オーディオを試したい、幅広いジャンルを聴く。VPN設定の手間をコスト削減のための一度きりの作業と考えられる人。
  • Qobuzが向いている人
    公式サービスの安心感を最優先する、クラシック・ジャズのハイレゾカタログを重視する、再生はRoonで行うためQobuz単体のアプリの弱点が気にならない人。

解約とプレイリスト移行

Tidalの解約方法

Tidalの解約
  1. account.tidal.com にログイン。
  2. 「Subscription」から「Cancel Subscription」を選択。

プレイリストをTidalからQobuzへ移行する

「TuneMyMusic」というウェブサービスを使えば、TidalのプレイリストをQobuzへ(逆方向も)数クリックで移行できます。

  1. tunemymusic.com を開きます。
  2. 移行元として「TIDAL」を選択し、Tidalアカウントにログインして連携を許可します。
  3. 移行したいプレイリストやアルバム、お気に入りを選択します。
  4. 移行先として「Qobuz」を選択し、同様にログインして連携を許可します。
  5. 「転送開始」をクリックすると移行が始まります。

無料プランでは移行できる曲数に制限があります。また、両サービスのカタログの違いにより、一部の曲が移行されない場合があります。

まとめ

Qobuzが正式に使えるようになった今でも、Tidalには料金面とアプリの使い勝手という点で明確な強みがあります。VPN設定の手間は最初だけで、その後は通常の回線で使えます。

Roonと組み合わせる場合、TidalとQobuzのどちらを選んでも連携の品質に差はありません。両方契約してライブラリを最大化するという使い方も、コスト次第では十分に現実的な選択肢です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次