
レコード洗浄の比較 - 超音波、バキューム、水洗い方法
アナログレコードを再生する上で、最も音質に影響があるのは何でしょうか?
ターンテーブル、トーンアーム、カートリッジ、フォノイコライザー、どれも重要だと思いますが、やはり再生する盤ではないでしょうか。
ソースに収められた情報以上のものはスピーカーから出すことはできません。
初期盤のレコードを集めるようになってからクリーニングの重要性を知りました。
今では新譜でも必ずクリーニングしてから聴くようにしています。
プレス時の剥離剤が残っている場合が多いですし、静電気がほこりを集めて盤にくっ付いている場合も多いです。

導入したのは超音波タイプです。
レコード洗浄機を購入する際に自分で調べたり、実際に使ってみて感じたことを紹介します。
洗浄方式の違い
超音波方式とバキューム式
クリーニングマシンは大きく分けると、超音波方式とバキューム式があります。
どちらの方式にも一長一短があります。理想は超音波洗浄後のバキュームです。
超音波式
バキューム式
おすすめのレコードクリーニングマシン
HumminGuru - Ultrasonic Vinyl Record Cleaner

HumminGuru(ハミングール)はKickstarterで資金調達に成功し、販売されました。
シンプルなデザイン、低価格ということもあり、その時点で一部で話題になりました。
超音波洗浄、乾燥まで行うことができます。
VPI - HW16.5
歴史のある定番のレコードクリーナーです。
バキューム式を手軽に使ってみたい人向け。
レイカのバランスウォッシャーや、アルカリ系のクリーニング液は、拭き取りが大前提のため、拭き残りがあると逆にノイズが増えることもあります。
バキューム式の良いところは、任意のクリーニング液が使えることと、そのクリーニング液をバキュームで吸い取れる事です。手動でのクリーニングと比較すると副作用が少なくデメリットはあまりありません。
フォースマイルラボ - Clean Mate NEO
Made in Japanのレコードクリーナー。
当然定番のHW16.5を意識した製品です。
単品販売もしている、クリーニングブラシ<超極細>はこの手のタイプでは一番優秀です。
VPIユーザーにもおすすめです。
いわゆるデンターシステマ系の極細です。
トークシステム(ベルドリーム) - US-60V
私はトークシステム製を購入しました。
ベルドリームでも同内容の製品がありますが、こちらが本家でベルドリームが販売代理を行っています。
片面2分、向きを変えてもう2分、温度37度にして洗っています。
水槽に汚れがたまるのが嫌なので、レーベルカバーを付けた状態で水道水で洗ってから超音波洗浄を行っています。また、同時に洗うのは10枚までにしています。
2Lの水に対してドライウェルを2-3滴加えています。
水にいろいろ混ぜて実験もしましたが、これが一番しっくりします。

また、レコードの乾燥台はこれを使っています。
KEITHMONKS - PRODIGY “JAPAN LIMITED” RECORD CLEANING MACHINE
オフィシャル: PRODIGY “JAPAN LIMITED” RECORD CLEANING MACHINE

最近日本に上陸した英国のクリーニングマシンです。
もっと昔からあればこれを購入していたと思います。
レコードの溝単位で吸引するため、ベルベットなどを使った一般的なバキュームタイプの拭き残り問題をほぼ解消しています。また、バキューム音も静かです。
また、同社のクリーニング液はとても優れています。私は光学ディスク用のクリーニング液を愛用しています。
HANNL - Mera Professional
オフィシャル: HANNL Mera Professional
バキューム式タイプの王様です。
ブラシのセット後に開始ボタンを押すだけで洗浄から吸引まで可能なオートモードも搭載。
もちろんマニュアルでこだわりのクリーニングも可能です。
番外編 もっと手軽に洗ってみたい人向け
レーベルカバーで水洗い
オフィシャル: NAGAOKA - レコードクリーニング用ラベルプロテクター CLP01
一番簡単なクリーニング方法です。
レーベルカバーをつけて水でバシャバシャ洗います。
カビがひどい場合は中性洗剤を少しだけ付けて洗っています。
このクリーニング方法だけで十分という人もいます。

中華の格安超音波レコードクリーナー

アマゾンなどで買える格安超音波レコード洗浄機です。
この製品は実物を見たことはありませんが、レビューをみるとおおむね好評のようです。
オーディオメーカーのものと比べると格安なので、気軽にクリーニングマシンを使ってみたい方には良いと思います。
洗ったレコードは新しい内袋に入れましょう。
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