レコード内袋(インナースリーブ)の選び方|大切なレコードを守る最適な内袋とは

レコード内袋(インナースリーブ)について

レコードの内袋、インナースリーブのおすすめ製品の紹介。グラシン紙を使用した高級モデルから、盤に傷が付きにくい光沢のある紙を使った普及モデルなど。洗ったレコードは必ず新しい袋に入れ替えましょう。

内袋に入れる前に、レコードを洗いましょう。クリーニング方法については別記事で紹介しています。

国内盤のレコードで(CDでも)帯無しだったら買わないか、後で帯付に買い替えるこだわりはありますが、内袋についてはオリジナルのこだわりは全く有りません。

DECCAやEMIの当時の内袋でも同様です。ただ、この辺は捨てずに、保管はしています。

オリジナル内袋

新品、中古を問わず、買ったレコードは必ずクリーニングした上で新しい内袋に入れ替えています。
新品のレコードの場合でも、盤に付いている剥離剤が悪さをする場合が多いので、クリーニング後、新しい内袋へ交換しています。

大切なレコードを長く楽しむためには適切なレコード内袋(インナースリーブ)選びは欠かせません。

この記事では、レコード内袋の重要性から選び方、そしておすすめ製品まで紹介します。グラシン紙の特徴や正しい使い方も解説します。

目次

レコード内袋の重要性と役割

内袋は単なる包装材ではありません。

静電気の防止、ほこりや傷からの保護など、レコードの寿命を延ばす重要な役割を果たしています。
グラシンは、通気性・吸湿性がありカビの予防もできます。

適切な内袋を選ぶことで、音質の劣化を防ぎ、大切なレコードを長く楽しむことができるのです。

レコード内袋の選び方

大きく分けると、ナイロンと、紙に分かれます。
中には紙の中にナイロンが入っている物も有ります。EPでは、内袋無しで、直接入っている物も多いですね。

まず、透明のナイロンですが、私は使いません。
標準でこれが付いていた場合は廃棄しています。

静電気が起きやすい(帯電防止タイプも中には存在します)、通気性が無いのでカビが発生し易い、そして致命的な欠点がいわゆるビニ焼けです。古いレコードでたまに見かけますが、化学反応を起こして、内袋と盤がくっ付いてしまう症状です。

こうなってしまうと、クリーニングしても取れません。DECCAやEMIのレコードの場合でも、オリジナルの内袋は、紙の中にナイロンが入っているため、ビニ焼けを起こしてしまうケースが有ります。

そしてに紙系です。
紙系の場合、静電気や通気性の面では有利ですが、盤に傷を付け易いという欠点もあります。これを改善するために、内部がツルツルとした光沢のあるタイプもあります。

グラシン紙とは

グラシン紙は、内袋の素材として人気が高い理由があります。

通気性が良く、レコードの蒸れ、カビ予防になる
静電気が起こりにくい
柔らかく、レコード表面を傷つけにくい

欠点は、高価であることです。

レコード内袋(インナースリーブ)のおすすめ3選

今、使っているおすすめの内袋を3種類紹介します。

アンダンテラルゴ - 内側にグラシン紙、外側に上質紙を採用

アンダンテラルゴ

最高級品として、グラシン紙の内袋が有ります。
グラシン紙は、静電気に強く、吸湿性があるためカビにも強いメリットが有ります。欠点は価格が高いことです。コストを考えなければ、アンダンテラルゴの内袋が一番良いと思います。

この内袋は、2重構造で内側がグラシン紙、外側が上質紙です。本当は全部これを使いたいですが、なかなか良い値段なので…。

それでも500枚以上はこれに入れています。

丁寧に作られています。これなら安心して保管できます。
値段がもう少し安ければ言うこと無しなのですが・・・

引用元: ヨドバシカメラ

本品は紙製で通気性・吸湿性があるためLPレコードの防かびの目的で購入、袋の角が丸く処理されているため、ビニール製の内袋に比較して取り出しやすく、しまいやすいのは思わぬ副次効果!
少々高いと感じられる方もおられると思うが、大切なLPレコードの十分の一以下の価格で、安心と取り扱いやすさを変えるのだから安いものだと思う。

引用元: ヨドバシカメラ

マルゲリータ - グラシン紙のみ

マルゲリータ

次点として、グラシン紙のみの内袋を紹介します。

グラシン紙は薄いので仕方がないですが、スケスケです。

この値段なら有りだと思います。これも何セットか使っていますが、薄くて破れた経験は有りません。ただ、室内の照明などの明かりであっても、光があたる環境だと良くないかもしれません。

まず本当にグラシン紙かどうか。触れて使ってみた限りは〇〇で購入したグラシン紙製と変わらず、まず問題ないように思います。
〇〇製と比べて良い所は、サイズのジャスト感と単価です。サイズに関しては全く問題ありません。
古いレコードはジャケの底が割れていることが多く、僕もよく内側から紙を貼り修理するのですが、そうすると内側は狭くなるんですよね。それでもすっと入ってくれるスムースなサイズです。
品質も家内制手工業的なばらつきがなく、安定しています。
値段はこれ以上安いと逆に不安になります。
今のところ全く問題がなく、購入を続けたいと思っていますが、本当にビニ焼けに効果があるのか、逆に悪影響がないのかは、分かりません。

引用元: Amazon

ディスクデシネ - 内側に艶あり

ディスクデシネ

次にディスクデシネの内袋です。

通常の紙製ですが、内側に艶があるタイプで、盤に傷が付きにくくなっています。大量に収納する必要がある場合は、この内袋がお勧めです。これは1000枚単位で利用しています。
参考: Paper Inner Sleeves for LP (50/100pcs) - LP用/紙製内袋 (50/100枚セット) (Accesary)

レコード内袋の比較

左から、ディスクデシネ、マルゲリータ、アンダンテラルゴの内袋です。
マルゲリータの薄さが良く分かると思います。

レコード内袋の正しい入れ方

人によって、それぞれの作法があると思いますが…。

  1. 新品、中古を問わず、買ったレコードをクリーニングする。
  2. レコードの端を持って、傷がつかないようにゆっくりと内袋に入れる。
    (レコードの盤面を触らないように)
  3. レコードが完全に入ったら、内袋の開口部を上に向けて保管
    (ジャケットの中には入れない)

レコード内袋 まとめ

  • レコード内袋は単なる包装材ではなく、レコードの寿命を延ばす重要な役割を果たす。
  • 内袋の主な役割は、静電気の防止、ほこりや傷からの保護。
  • 内袋の素材は主にナイロンと紙に分かれる。
  • 透明のナイロン製内袋は静電気が起きやすく、通気性がないためカビが発生しやすい。
  • ナイロン製内袋は「ビニ焼け」という問題を引き起こす可能性がある。
  • 紙製内袋は静電気や通気性の面で有利だが、盤に傷をつけやすい欠点がある。
  • グラシン紙は内袋の素材として人気が高く、通気性が良く、静電気が起こりにくい。
  • グラシン紙は柔らかく、レコード表面を傷つけにくいが、高価である。
  • アンダンテラルゴの内袋は、内側がグラシン紙、外側が上質紙の2重構造で高品質。
    貴重盤の収納におすすめ
  • マルゲリータの内袋はグラシン紙のみで作られており、薄いがサイズが適切。
  • ディスクデシネの内袋は通常の紙製だが、内側に艶があり盤に傷がつきにくい。
    安価なので大量使用におすすめ
  • 新品、中古を問わず、レコードは必ずクリーニングしてから新しい内袋に入れ替えるべき。
  • レコードを内袋に入れる際は、端を持って傷がつかないようにゆっくりと入れる。
  • レコードを保管する際は、内袋の開口部を上に向けて保管し、ジャケットの中には入れない。
  • 適切な内袋を選ぶことで、レコードの寿命を延ばし、次世代にも魅力を伝えることができる。
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