作品の内容は別にして、オーディオでは定番として使われる作品がたくさんあります。
いわゆる優秀録音と呼ばれる類のものです。クラシックのレコードはある意味、そのほとんどが優秀録音とも言えますが、それ以外のジャンルに関しては、残念ながらそうはいきません。
その手の作品は人並みに持っていますが、オーディオを忘れて普段聴き出来るものは非常に少ないと思います。
この作品は、内容、録音とも優れている、(私にとっては)数少ない1枚です。
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Eva Cassidy - Songbird
S&P - S&P501
エヴァ・キャシディは皮膚癌で33歳の若さで亡くなっています。
本作は彼女の死後にリリースされた編集盤。通常CDの他に、XRCD、LPが有ります。それぞれの良さがあると思います。
スティングのFields of Goldは、色々なカバーがありますが、この曲を聴いたスティング本人が涙したという逸話もあるそうです。彼女の声は、力強さと繊細さを兼ね備え、聴く者を圧倒します。
ポピューラー系の女性ヴォーカルとしては、やはりシリマと比較してしまいます。音楽のスタイルはやや異なりますが、どちらも早逝である事、シンプルで素敵な作品、心に響く歌声です。
意外と両者が比較される事は無いのですが、どちらかが好きな方であれば、聴いてみて損は無いと思います。
CDで聴いていても力感や鮮度は素晴らしいと思っていましたが、レコードは暗騒音がちゃんとわかります。
レコードでここまで厚みと静けさを両立できる作品は貴重です。
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