Alina Ibragimova - Mendelssohn: Violin Concertos

Hyperionのアナログ・レコード新シリーズ「Vinyl Edition」が始動しました。

長年信頼を寄せてきたフランスのプレス工場MPOで生産され、ドイツの老舗カッティング&マスタリング・スタジオ、SST(Schallplatten Schneid Technik Brüggemann GmbH)の名エンジニア、クリーガー兄弟によって全世界1,000枚限定でリリースされました。

第一弾タイトルの中から、アリーナ・イブラギモヴァの作品を紹介します。

ウラディミール・ユロフスキ指揮、イギリスの古楽器オーケストラ「エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団(OAE)」との共演で、A=437Hzのピッチを採用した歴史的演奏法による解釈が提示されています。現代標準の440Hzと比べてわずかに低い437Hzは、より柔らかく温かみのある音色を生み、ピリオド楽器との組み合わせで18世紀後期から19世紀初期の響きに近い世界観が作り出されています。

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Alina Ibragimova - Mendelssohn: Violin Concertos

Hyperion - CDA67795
Hyperion - LPA67795

LPA67795

イブラギモヴァは、モダン奏法とピリオド奏法の両方に精通する稀有な演奏家です。本録音では1775年頃製作のアンセルモ・ベロジオのヴァイオリンを手に、ガット弦と歴史的な弓を組み合わせた編成で臨んでいます。

アプローチは古典派的な解釈に寄ったもので、テンポを一定に保ち、楽譜に忠実で、過度な感情表現を抑えた整然とした演奏スタイル。透明感のある響きが見事に引き出されています。

収録はヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64と、メンデルスゾーン13歳の1822年に書かれたヴァイオリン協奏曲ニ短調のカップリング。録音は2011年9月、ロンドンのヘンリー・ウッド・ホールで行われ、プロデューサーはAndrew Keener、エンジニアはSimon Eadonが担当しています。なお、CD版には「フィンガルの洞窟」序曲Op.26が追加収録されていますが、LP版はヴァイオリン協奏曲2曲のみの収録となります。

私は本作をCDで愛聴していました。同レーベルのサブスクが解禁されてからは、Qobuzの96kをメインに聴いていました。世の中に無数にあるメンデルスゾーンの協奏曲の中でも、演奏・録音ともに高品質な1枚です。

昨今のレコードブームに乗っかる形で、Hyperionでも限定枚数でレコード化されることになりました。レコードの音質は申し分が無く、CDと比べて優位性を感じます。

このシリーズはいくつか購入していますが、同じ傾向でとても丁寧なカッティングだと思います。ただ、割と反りが多いように感じました。返品するレベルではないのでそのまま聴いていますが…。

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