ポルトガルのピアニスト、ペドロ・ネヴィス率いるトリオの2022年作です。
サブスクのおすすめに出てきて何度か聴いているうちに、レコードが出ていることを知って入手しました。
CDは200枚、レコードは100枚限定です。
目次
Pedro Neves Trio - Hindrances
Porta-Jazz – PJ090LP

ネヴィスにとって4枚目のリーダー作で、2013年の「Ausente」、2016年の「05:21」、2019年の「Murmuration」に続く作品です。リリース元のPorta-Jazzはポルトに拠点を置くレーベルで、本作はその初のヴァイナル発売でもあります。ジャケットアートはマリア・モニカが手がけています。
トリオのメンバーはMiguel Ângelo(ベース)、José Marrucho(ドラム)。8曲すべてがネヴィスのオリジナルで、タイトル曲は9分半を超える大作です。
レコードを買うと、ダウンロードコードが付いて、いくつかのフォーマットを選んでダウンロードできます。最大が96kHz/24bitのWAVファイルです。180g重量盤のLPと合わせて、小規模レーベルとしては手の込んだ仕様です。
クラシックの素養を感じさせる、正統派のピアノトリオ。ビル・エヴァンスやキース・ジャレット、ブラッド・メルドーに連なる、ジャズと室内楽が交差する系譜の上にあります。
ゆったりと美しいピアノソロから、ときおりスピードを上げ、激しいパッセージを経由してまた静かで落ち着く…といった起伏がシームレスに続きます。ベースとドラムは出しゃばらず、しかし要所で確かな存在感を示す。この絶妙なバランスがアルバム全体を貫いています。
この曲が、というより気が付くと通して聴いてしまう作品です。