Jurnjakob Timm - Bach: Suite No. 1 and No. 2

エテルナの無伴奏チェロ組曲といえば、シャフランの3枚組による全曲録音が知られています。

全曲盤ではありませんが、私が最も好きな演奏はユルンヤーコプ・ティムによる本作です。ゲヴァントハウス管弦楽団で40年以上にわたり第1首席ソロ・チェリストを務めた名手が、ドレスデン・ルカ教会で1983年に録音した1番と2番を収録しています。

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Jurnjakob Timm - Bach: Suite No. 1 and No. 2

Eterna - 827 843

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ティムは1949年、ドイツのノイブランデンブルク生まれ。1965年から1970年にかけてライプツィヒ音楽演劇大学でフリーデマン・エルベン教授にチェロを師事しました。1973年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の第1首席ソロ・チェリストとゲヴァントハウス弦楽四重奏団のメンバーに就任。以降40年以上にわたりこれらの要職を務め、クルト・マズーアの指揮下で数多くのソロ協奏曲を演奏しました。1988年には同大学の名誉教授にも就任しています。

私はティムの存在を、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団やズスケとの一連の録音で知っていました。彼の無伴奏の存在を知り、これは素晴らしいに違いないと思いましたが、入手まで2年ほどかかりました。

初めて針を落とした時は、期待が大き過ぎたか、ちょっと地味かなとも思いました。

しかしズスケの無伴奏と同様にとても美しい音色であること、奏者の解釈や主張を表に出さずにバッハの世界観を感じさせてくれる点で、私の所有レコードの中で最も安心して聴くことができる作品です。

録音会場はズスケの無伴奏と同じドレスデンのルカ教会です。カタログナンバーもズスケの無伴奏(827 842)の次にあたります。録音は1983年ですがリリースは1985年で、2年のタイムラグがあります。東ドイツの計画経済下における国営レーベルの制作事情が背景にあるのかもしれません。その後、全集がリリースされなかったことも含めて気になるところです。

このレコードは青レーベルがオリジナルで、黒盤は存在しません。録音は非常に良く、直接音と間接音のバランスに文句のつけようがありません。

追記: サブスクで聴けるようになったようです!

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