アシュケナージがデッカに残した最初期録音の1枚です。
ロリン・マゼール指揮、ロンドン交響楽団。1963年4月6日・7日、ロンドンのWalthamstow Assembly Hallで録音されました。
その数週間前の3月に録音されたラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番(SXL6057)に続く、デッカ2枚目のセッションにあたります。プロデューサーはエリック・スミス、録音エンジニアはケネス・ウィルキンソンとジャック・ロー。
目次
Vladimir Ashkenazy - Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1
Decca – SXL6058

録音会場のWalthamstow Assembly Hallは、ロンドン北東部に戦時中建てられたアールデコ様式のホールです。広い木造フロアを持つメインホールの響きがデッカに好まれ、Kingsway HallやウィーンのSofiensaalと並んで同社の主要な録音拠点となりました。本盤のマゼール/LSOによるオーケストラの見通しの良さも、このホールの音響特性と無縁ではないはずです。
アシュケナージは人気があって枚数が多いからなのか、人気が無いからなのか分かりませんが、デッカのオリジナル盤でもプレミアとは無縁で入手しやすいです。
よくわからずにデッカのレコードを集め出した頃、ED1で入手しやすいという理由だけで私はこの1枚を購入しました。マトリクスは3E/3E。その後何枚か買いましたが、これより古いスタンパーのものには出会えていません。
ユニバーサルのSACDシングルレイヤー盤は、シューマンのピアノ協奏曲とのカップリングで再発されています。
SACDの方が音場は広く出ますが、ピアノの存在感が希薄で、レコードの方が音の実在感、浸透力があり安心して聴けます。