Jean Martinon - Tchaikovsky: Symphony No. 6

1958年、Deccaのステレオ録音がまだ始まったばかりの時期に収録された一枚です。

指揮はジャン・マルティノン、オーケストラはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。マルティノンがウィーン・フィルと残した唯一の録音として知られています。

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Jean Martinon - Tchaikovsky: Symphony No. 6

Decca - SXL2004
Tower Records - PROC-1990

sxl2004

録音は1958年3月31日から4月3日にかけて、ウィーンのゾフィエンザールで行われました。プロデューサーはエリック・スミス、エンジニアはDeccaの名録音技師ケネス・ウィルキンソンです。

ウィルキンソンは同時期にDeccaのステレオ録音チームへ移行したばかりで、本作はそのごく初期の仕事にあたります。

マルティノンはフランス・リヨン出身の指揮者・作曲家で、後にシカゴ交響楽団の音楽監督(1963〜1968年)も務めた人物です。フランス音楽の録音で高い評価を得ていますが、Decca時代にはロシア音楽にも積極的に取り組んでおり、ボロディンやプロコフィエフ、ショスタコーヴィチの録音も残しています。

このレコードは、ED1のブルーバックボーダーで所有しています。最初に買ったレコードの盤質が悪くノイズだらけでしたが、それでもキレキレで重厚感のあるサウンドに驚いた記憶があります。それから何年か後に現在の盤を入手しました。前のレコードよりはまともですが、それでもミントではありません。

オリジナルのレコードの購入がほぼ無理なものは、潔くデジタル化されたもので諦めるようになりました。経験上、中途半端な再発レコードであれば、優秀なデジタル化された音源でも良いかなと考えています。レコードの重厚感は減少しますが、切れ味は十分伝わると思います。

タワレコ企画でSACDが出ていたので購入してみました。Analogue Productionsなど再発で定評のあるレーベルのSACDと比べると、タワレコのSACDはマスターテープの差なのかリマスタリングの違いか分かりませんが、全体的にやや劣る印象は拭えません。

ただ、王道の名盤・名録音系のSACD化を多く手掛けている点は高く評価したいと考えています。

このタワレコSACDはカップリングとして、同じく優秀録音で知られるショスタコーヴィッチの交響曲第1番も収録されています。マスターの保管状態の差かもしれませんが、デジタルで聴くとこちらの方が良い印象を受けます。

参考: [タワレコ] チャイコフスキー: 交響曲第6番「悲愴」; ショスタコーヴィチ: 交響曲第1番<タワーレコード限定>

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