シューゲイザー名盤10枚 - 甘く幻想的なノイズの世界

shoegazer

90年代初頭に流行したシューゲイザー(靴を見つめる人)を代表する作品を動画付きで10枚紹介します。

自分の音楽遍歴において、ネオアコやソフトロックと同じくらい大きな存在が、このシューゲイザーです。
ネオアコと同様、多感な(笑)時期に熱中していましたので、思い入れのあるジャンルです。

久しくこのジャンルの作品は購入していませんが、今でも時々引っ張り出して聴いています。
私の中ではもう閉じたジャンルですが、入門ガイドとして、定番作品を紹介します。

定番ばかりですので、「シューゲイザーが好き」という方は全部持っているものばかりです。

シュ―ゲイザーとは?

フィードバック・ノイズやエフェクターなどを複雑に用いた深いディストーションをかけたギターサウンド、ミニマルなリフの繰り返し、ポップで甘いメロディーを際立たせた浮遊感のあるサウンド、囁くように歌い上げるヴォーカルなどがシューゲイザーの一般的特徴として挙げられる。
シューゲイザーには、1960年代後半に流行したサイケデリック・ロックのリバイバルまたは新解釈的な面があり、またその内省的な音楽スタイル全般がオルタナティヴ・ロックの1ジャンルと捉えられている。

参考: シューゲイザー – Wikipedia
目次

シューゲイザー(Shoegazer)名盤CD10枚

入門として代表的な10枚を紹介します。
曲単位で選びたい気持ちもありますが、アルバム単位で。全て動画付きです。

My Bloody Valentine - Loveless

My Bloody Valentine - Loveless
このジャンルにおいて神格化された存在です。後続のバンドは、全てこのマイブラと比較されます。そして、それを超えたと言われるバンドは登場していません。

美しくもはかないギターノイズの渦に、消え入りそうなヴォーカル。アルバムとして完成された作品で、この作品を人生のベストアルバムに掲げる人も多くいます。

Spacemen 3 - Sound of Confusion

Spacemen 3 - Sound of Confusion
このジャンルの元祖といえば、Jesus and Mary Chainではなく、このSpacemen3でしょう。
主要メンバーのソニック・ブームは後に、Spectrum – EAR(マイブラのケヴィン・シールズも参加)、ジェイソン・ピアーズはSpiritualizedへと分離します。

フィードバックノイズとサイケの影響を感じる世界は、シューゲイザーの源流とも言えます。

Medicine - Her Highness

Medicine - Her Highness
マイブラに次ぐ2番手は誰か?

これは意見が分かれそうですが、個人的にはこのMedecineです。そして、1stが人気かもしれませんが、この3枚目が一番好きですね。

他のバンドと比べるとより無機質で攻撃的なサウンドです。後半はやや音楽性に変化が生じますが、ちょうどその変わり始めのアルバムがこれです。
男女混合ヴォーカルなのも個人的にはポイントが高いです。

Ride - Nowhere

Ride - Nowhere
このジャンルを代表するバンドの1つ。
自分が初めて買ったレコードがこれで、いろいろと思い入れがある作品。

“蒼い”という言葉がここまで似合うバンドもなかなかいません。
個人的にはシューゲイザーという言葉が一番似合うバンドだと思っています。

Slowdive - Souvlaki

Slowdive - Souvlaki
3枚のオリジナルアルバムを残して解散。その後もメンバーはいろいろなバンドを組んで、今でもそれなりに活躍しています。

このアルバムは2ndで、完成度としては一番高いと思います。
突き抜けた1曲があるタイプではないですが、弱点のないアルバムです。

Chapterhouse - Whirlpool

Chapterhouse - Whirlpool
他のバンドよりもダンス・ミュージックの影響を色濃く残すバンド。
次の2ndアルバムはその方向性がより強くなります。

収録曲の”Pearl”は彼らの代表曲であると同時に、このジャンルを代表する名曲。

Pale Saints - In Ribbons

Pale Saints - In Ribbons
1stの方が評価が高いですが、個人的にはこの2ndがお勧めです。
Thread of Lightという曲が好きなので。音源もあったので合わせて紹介しておきます。

Lushのメリエルが正式にメンバーとして加入。美しいツインヴォーカルに4ADレーベルらしい激しさを兼ね備えたバンドです。

Blind Mr. Jones - Stereo Musicale

Blind Mr. Jones - Stereo Musicale
確実にジャケで損しているバンドです。

珍しくcherryredからのリリースです。
フルートが効果的に使われており、それがこのバンドの特徴の1つとも言えます。

このバンドを知った時には既に廃盤で、なかなか入手できませんでした。知人から譲り受け、以降、安値で見つけては私も周りに配っていました。
現在は再発され、入手し易いはずです。

Ecstasy of Saint Theresa - Susurrate

Ecstasy of Saint Theresa - Susurrate
シュ―ゲイザーは80年後半から90年初頭にはやったのでで、もう20年以上経過しています。

この作品は99年のリリースなので、シューゲイザーが下火になったころのリリースです。
マイブラの1stと2ndを足したような作風です。珍しいチェコのバンドです。

All Natural Lemon & Lime Flavors - All Natural Lemon & Lime Flavors

All Natural Lemon & Lime Flavors
比較的新しいものとして紹介するつもりでしたが、これも既に20年前ですね…。

当時の感覚としては、第二世代というか、既にシューゲイザーが終わった時代に登場してきたイメージです。そのため、90年半ば以降のインディーポップの色もちらほら見受けられます。

以上10枚紹介してみました。
2000年以降の作品や、日本のバンドも入れたかったのですが、10枚にすると厳しいですね…。

このジャンルでは珍しくガイド本があるので紹介しておきます。
私は持っていません…。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次