90年代以降の「サバービア(Suburbia Suite)」やフリー・ソウルといったムーブメントを通じて、再発見された一枚です。1979年に発表された女性5人組ジャズ・グループ、アライヴ! (Alive!)によるデビュー・アルバム。
US西海岸、サンフランシスコ・ベイエリアを拠点に1975年から1985年にかけて活動した彼女たちは、全員女性のジャズ/フュージョンバンド。
ネオアコでもJam Todayという女性だけのバンドがいますが、ジャズへの橋渡しのような存在だと思っています。
このAlive!は完全にジャズ側です。
Alive! - Alive!
Urana Records – ST-WWE-84

一時期、Celesteの企画したCDは手あたり次第に買っていました。
このバンドはサバービアで紹介されていて存在は知っていましたが、購買意欲が湧くようなジャケットではなかったので、最初にCDを買いました。
ちょうど、CDで再発された時期は、クラブ系のジャズがもてはやされていて、この作品もその流れで、発掘されたような気がします。
本作がリリースされたレーベル「Urana Records」は、自身も音楽家でありウーマンズ・ミュージック運動のパイオニアの一人であるケイ・ガードナー (Kay Gardner) が運営に関わっていたことでも知られるインディペンデント・レーベルです。
メンバーは、ボーカルとパーカッションを担当するリアノン (Rhiannon)、ドラムスのバーバラ・ボーデン (Barbara Borden)、コンガとパーカッションのキャロリン・ブランディ (Carolyn Brandy)、アコースティック・ベースとチェロのスザンヌ・ディヴィンチェンゾ (Susanne DiVincenzo)、そしてピアノのジャネット・スモール (Janet Small) という5人編成でした。女性だけの編成とは思えない、その卓越した演奏技術とアグレッシブなパフォーマンスです。
アルバムの冒頭を飾る「Somebody's Talkin' To You」は、本作のハイライトとも言えるキラー・チューンです。
アコースティックな質感を持ったボーカル・ジャズとして静かに幕を開けますが、次第にサンバ・フュージョンへと展開していく様は圧巻で、ジャズとブラジリアン・ミュージックが絶妙にクロスオーバーした高揚感に包まれます,。リアノン (Rhiannon) の変幻自在なボーカルワークと、それを支える強靭なリズムセクションの絡み合いは、見事です。
また、B面冒頭(CDではM5)に収録された「City Life」も聴き逃せません。スピリチュアルなアカペラから始まり、次第にパーカッションが重なり合ってグルーヴィーなサウンドへと引き込まれていく構成は、彼女たちの演奏能力の高さとアレンジの妙を感じさせます。
本作の魅力は、女性のみで編成されたグループならではの上品な美しさと、それを裏切るような骨太でグルーヴィーな演奏の共存です。3rdアルバム「City Life」や2ndアルバム「Call It Jazz」がフロアライクな選曲で注目されがちですが、バンドの原点である本作には、1970年代末の西海岸の空気感と、女性ミュージシャンたちが切り拓こうとした新しい時代の始まりを予感させる1stが一番隙です。
個人的には、オリジナルのLPよりも再発CDの方が音が良いですね…。
レコードは今でも安価で購入できますが、CDをお勧めします。
..Dark Side Of The Moonという曲があったり、プログレの要素も感じます。
CDはオーディオとしても楽しめます。
Roon
SACD
コメント