ふだん集めているレコードは、ほとんどが欧州の物で、米国レーベルはあまり所有していません。
米国の高音質レーベルとしてはRCA VictorのLiving Stereoシリーズ、MercuryのLiving Presenceが定番です。どちらもそれ程多くは所有していませんが、聴いてみると世間で高い評価を得ている理由は分かります。
目次
Byron Janis - Rachmaninov: Piano Concerto No. 3
Mercury - SR90283
Stereo Sound - SSHRS-031/32
ピアノ協奏曲の優秀録音として必ず登場する作品です。
多くの優秀録音をを排出したレーベルとしては,、意外にもその活動期間は短く、1つの録音チームの手によって製作されていたようです。
交響曲よりも協奏曲を好んで聴きますが、この水準のレコードはほとんど無いと思います。音の生々しさもそうですし、空間の位置関係がとにかく素晴らしいです。
ジャケット裏に、このレコードが3本のマイクで録音されていること、各楽器の位置関係が描かれていますが、その通りに音が定位するのが分かります。
このレコードを聴くと、優れた機器、技師、必要最小限のマイクでも、優れた録音ができる事が分かりますし、録音は進化しているのだろうか…と疑問も出てきます。