[A&M SP-4145] Pete Jolly (ピート・ジョリー) - Herb Alpert presents Pete Jolly

A&Mの創始者の1人(Aの方)、Herb Alpertプロデュースによるピアノジャズ。
ウエストコースト・ジャズと、当時隆盛を極めたポップ・サウンドが見事に融合した、時代を象徴する一枚です。

どんなジャンルでもこの手の緩い作品が好きです。これはジャケットも素敵ですし、数が出ている分、レコードも安く転がっているのでお勧めです。多分、通販なら送料の方が高いレベルです。

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Pete Jolly - Herb Alpert presents Pete Jolly

A&M - SP-4145

SP4145

ピート・ジョリーは、「ピアニストの中のピアニスト」と称された実力者です。
彼は二つの顔を持っていました。一つは、数多くの映画やテレビ番組の音楽を手がける、ロサンゼルスで最も需要の高い「スタジオのエース」としての顔。もう一つは、自身のトリオを率いてジャズクラブで演奏を続けた「ジャズ純粋主義者」としての顔です。

彼のピアノは、力強さと軽やかさを併せ持ち、常に楽曲のメロディを尊重するスタイルが特徴でした。本作は、そんな彼の二つの世界が統合された、稀有な作品です。

アルバムが制作された1968年は、ハーブ・アルパート率いるA&Mレコードが商業的にも芸術的にも勢いのあった時代です。アルパート自身の「This Guy's in Love with You」が全米No.1ヒットを記録し 、レーベルはセルジオ・メンデス&ブラジル'66のボサノヴァや、バート・バカラックの洗練されたポップスで独自のサウンドを確立していました。  

このアルバムは、その成功の絶頂にあったアルパートが、自身が深く敬愛するジャズミュージシャン、ジョリーをプロデュースしたプロジェクトでした。

選曲も秀逸で、バカラック作の「Windows of The World」から、モータウンのヒット曲「Dancing In The Street」のジャズ解釈、ソフトロック・ファンには定番の、「Love So Fine」のカバーも秀逸で、幅広い音楽性が展開されます。

亡き友人に捧げた「For Carl」も素晴らしいです。夜に小音量で聴きたい感じ。

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