
「ネットワークスイッチで、本当に音は変わるのか?」
これは、ネットワークオーディオに取り組む多くの人が最初に突き当たる、疑問です。
その問いに対して、一つの明確な答えを示してくれるのが「Silent Angel N8」です。このスイッチは、高精度なクロックの搭載や徹底したノイズ対策といった、オーディオ再生に特化した技術で設計されています。さらにその実力は広く認められ、複数の名門オーディオブランドにその心臓部がOEM供給されるという、確かな実績も持っています。
自身が長年N8を愛用してきた経験に基づき、実際に使ってみた印象と、技術的な製品の情報を詳しく紹介します。
なぜN8は「入門の定番」と呼ばれるのか

Silent Angel N8が、数ある製品の中から「入門の定番」として多くのオーディオファンに選ばれ続けているのには、価格だけではない明確な理由があります。その価値は、客観的な事実と、音質向上を目的とした確かな設計思想によって支えられています。
価値① 高級機と共通の「心臓部」を持つ
N8の価値を最も客観的に示しているのが、その心臓部である基板が、より高価なNuPrimeの「Omnia SW-8」やEnglish Electricの「8Switch」といった製品に、全く同じものとして採用されている点です。
これは、N8を製造するThunder Data社が基板を他社へOEM供給しているという事実に裏付けられています。つまりN8を選ぶことで、価格が数倍する高級機と同じコア技術の恩恵を受けられるのです。この一点だけでも、N8が単なる安価な入門機ではなく、「基準機」としての価値を持つことがわかります。
価値② 音質向上を目的とした3つの基本設計
N8の設計は、汎用ハブとは一線を画す、音質向上を目的とした3つのアプローチに基づいています。
- ノイズ対策
ハブ内部から発生する高周波ノイズを抑制し、他の機器への影響を防ぎます。これが、音の背景の静けさが増し、微細なディテールが聴き取りやすくなる効果に繋がります。 - 高精度クロック
デジタル信号の時間軸の乱れ(ジッター)を抑えるため、高精度なクロック(TCXO)を搭載。これにより、ボーカルや楽器の輪郭がはっきりとし、音像が明確になります。 - クリーンな電源
ノイズの少ない高品質な医療グレードのACアダプターが付属します。オーディオ機器の基本である、安定したクリーンな電力供給を実現します。
これらの技術的アプローチは、オーディオ信号そのものではなく、信号を受け取る側の機器(DACなど)が動作する電気的な環境を整えることを目的としています。そのため、その効果が測定器の数値に現れにくい側面もありますが、聴感上の変化として多くのユーザーに実感されています。
長年の使用で感じた音質の変化と実力
では、私自身の体験としてはどうだったのか。結論を言うと、汎用スイッチからの変更で、価格に見合うだけの明確な音質向上を実感しました。
特に感じたのは、「音場の広がり」と「スケール感の増大」です。一つ一つの音がほぐれ、音楽全体がより伸びやかに、躍動的になる感覚は、一度体験すると元に戻すのが難しく感じられました。付属のACアダプターも優秀で、まずは標準の状態でじっくりと使い込むことをお勧めします。
現在は、UpTone AudioのEtherREGENというスイッチにステップアップしましたが、N8が価格帯で優れた製品であるという評価は今も変わりません。オーディオ用スイッチの世界を探求する「最初の一台」として、N8は非常にバランスの取れた製品です。
製品の主な仕様と使用上のポイント
主な仕様
・クロックにはカスタマイズしたTCXO(精度0.1ppm)を採用。
参考: Silent Angel N8
・電源回路およびクロック回路にノイズ対策。電気回路は17dB、クロック回路は20dBのノイズ除去を実現。
・内部回路のEMI対策として、EMIアブソーバー(EMI吸収シート)を底面に装着。
・医療用グレードの低ノイズ電源アダプターが付属。
使用上のポイント
本体は特に熱くならないため、24時間通電したままで問題ありません。 8つのポートのうち、ルーターからの入力は「ポート1」に接続することがメーカーにより推奨されています。

まとめ ー N8はネットワークオーディオ最初の一歩に最適か
Silent Angel N8は、「ネットワークスイッチで音は変わる」という体験をする上で、多くのオーディオファンが最初に選ぶべき、信頼性の高い製品です。
- 高級機と共通のコア技術を持つ、圧倒的なコストパフォーマンス
- ノイズ、クロック、電源という基本を押さえた堅実な設計
- 世界中のユーザーに支持されてきた、豊富な実績
もしあなたが、ネットワークオーディオの音質をもう一歩先に進めてみたい、と考えているのであれば。このN8は、その投資に見合うだけの、新しい音楽体験をもたらしてくれるはずです。その確かな実力から、最初の一台として、自信を持っておすすめできるスイッチです。

- 高精度クロック:カスタマイズされたTCXO(精度0.1ppm)を採用し、正確な信号タイミングを実現
- 優れたノイズ対策:電源回路で17dB、クロック回路で20dBのノイズ除去を実現し、クリアな音質を提供
- EMI対策:底面にEMIアブソーバー(EMI吸収シート)を装着し、内部回路の電磁干渉を軽減
- 高品質電源アダプター:医療用グレードの低ノイズ電源アダプターが付属し、安定した電源供給を確保
- 音質向上:ユーザーレビューによると、分離感や低音の表現が大幅に向上し、様々なジャンルの音楽で効果を発揮
- 汎用性:クラシック、ジャズ、ポップスなど、幅広いジャンルの音楽で効果を実感できる
- 価格設定:オーディオグレード製品としては妥当だが、一般的なネットワークスイッチと比べると高価
安ハブとの相違点は音質のみだと思いますが、その音質は確かに素晴らしいです。
私も「ハブ程度でそんなに変わるか…?」と半信半疑だったのですが、入れてみたら音の濁った感じが消え(正確には、今まで満足していた音は実は濁っていたと気づかされた)非常にクリアな音になりました。デザイン面で言うと、高級感のある黒筐体に控えめな緑のアクセスランプがたくさん光っててかっこいいです。
買う前はハブに5万出すなんて…と思ってましたが、5万の価値は十分にあると感じました。
引用元: 価格コム
バッファローから変えて音が良くなったかといわれると
引用元: 価格コム
正直分かりません。
環境次第では音が良くなるみたいなので
お手軽な値段ではないけど、試してみる価値はあると思います。
ゲーム用ハブから何処まで高音質化するのか懐疑的だったのですが好奇心にかられて導入したところ、一聴して分かるレベルの高音質化をしました
引用元: 価格コム
以前から超高額なハブはつなげるだけでシステムの音質が良くなると言われていますが、このハブもつなぐだけでネットワークを利用していなくても音が良くなりました
ノイズレベルが下がり音の分離も良くなりましたから、理屈は分かりませんがアースか何かが関係しているのかもしれません
Roon
SACD
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