1980年にスウェーデンのClick Recordsからリリースされた、Meta Roos & Nippe Sylwéns Bandのセルフタイトル・アルバム。
1978年の1stに続く2作目にあたり、通称「ホワイト・ディスク」として知られます。1996年にP-VINEから日本初リイシューされて以降、レアグルーヴ・ファンの間で高い評価を得ている一枚です。
Meta Roos & Nippe Sylwens Band
Click - LP-6580

ヴォーカルのMeta Roos(1954年ダーラナ地方生まれ)は、16歳から地元のダンスバンドで歌い始め、キーボーディストNippe Sylwénのバンドで本格的なキャリアを築いたジャズシンガーです。
本作ではバンド自身がプロデュースを手がけ、エンジニアにAcke Svenssonを迎えて制作されています。
ジャズを基盤としながら、ボサノヴァ、ソウル、ファンクの要素を自然に溶け込ませたサウンドが本作の特徴です。Nippe Sylwénのエレクトリック・ピアノが生み出す都会的なアレンジと、Metaの伸びやかなヴォーカルが絶妙に調和しており、洗練されていながらも親しみやすい心地よさがあります。1978年の1stアルバムと同様に固有のタイトルを持たないセルフタイトル作品ですが、これは特定のコンセプトに縛られず、バンドのサウンドそのもので勝負する姿勢の表れといえます。
ファンキーなベースラインが印象的な「Oh, Mr Music」をはじめ、オリジナル曲のクオリティが高く、カバー曲も含めた全10曲が高い水準でまとまっています。
橋本徹氏の「Suburbia Suite」リストにも選出されており、フリーソウルやシティポップ、AOR文脈でも再評価が進んでいます。今聴くと、やや計算された印象も受けますが、それもまた80年代初頭ならではの空気感でしょう。北欧産ジャズ/ソウルの好盤として、ぜひ良い音で楽しんでいただきたい一枚です。
Roon
SACD
コメント