Ernest Ansermet - The Royal Ballet Gala Performances

クラシック音楽のレコードの中でも特に高い人気を誇る作品の一つが、この「ロイヤル・バレエ・ガラ」です。

RCAオリジナル盤(LDS 6065)は現在、数十万円で取引されており、ゴールドCDは某所の買取価格が4万円で提示されていました。ここで紹介するのは、ステレオサウンド社企画によるシングルレイヤーSACD 2枚+CD 2枚の4枚組セットです。

目次

Ernest Ansermet - The Royal Ballet Gala Performances

RCA Victor - LDS 6065
Stereo Sound - SSHRS-007~010

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指揮者エルネスト・アンセルメが、手兵のスイス・ロマンド管弦楽団ではなく、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団(Orchestra of the Royal Opera House, Covent Garden)を振った貴重な記録です。

1959年1月、ロンドンのキングスウェイ・ホールにて、デッカとRCAの共同制作により録音されました。バランスエンジニアはデッカの伝説的録音技師ケネス・ウィルキンソン(Kenneth Wilkinson)、プロデューサーはマイケル・ウィリアムソン(Michael Williamson)という布陣です。

収録曲はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲、「白鳥の湖」、「眠れる森の美女」をはじめ、ドリーブ「コッペリア」、アダン「ジゼル」、ロッシーニ/レスピーギ「風変りな店」、シューマン「カルナヴァル」、ショパン「レ・シルフィード」と、バレエ音楽の名曲が幅広く並びます。

発売当初は大きな注目を集めなかったものの、1970年代にステレオ初期の優秀録音盤として再評価され、以降その地位は揺らいでいません。

このステレオサウンド盤(2016年発売)が他の復刻盤と一線を画すのは、その企画思想にあります。オリジナル・アナログ・マスターテープの音声をほぼ無加工でデジタル化しており、イコライジングやノイズ補正といった後加工を原則として行っていません。制作関係者のみが聴くことができたマスターテープの鮮度とエネルギー感を、そのままディスクに封じ込めるというアプローチです。解説は嶋護氏が担当し、音匠レーベルコートも採用されています。

実際に聴くと、音の厚み、ダイナミクス、楽器の質感の優秀さに改めて驚かされます。

キングスウェイ・ホールの豊かな残響の中で、アンセルメの指揮はバレエ音楽ならではの色彩感と躍動感に満ちており、華やかな舞台の空気を鮮やかに伝えてくれます。オリジナル盤の入手は困難ですが、このステレオサウンド盤のクオリティは他の高音質復刻盤と比較しても群を抜いており、録音から60年以上が経過した現在でもその音楽的魅力は色褪せていません。

オーディオファイルはもちろん、ジャンルを問わず全ての音楽ファンに推薦したい名演・名録音です。

リンク先はステレオサウンドのSACDではありません
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