東独エテルナのレコードが好きでコツコツ集めてはいますが、タワレコ企画でこのレコードがSACD化されたのは少しびっくりしました。そんなに需要がある作品だと思っていなかったからです。
もっと人気のある指揮者はたくさんいますので…。
目次
Siegfried Kurz - Tchaikovsky: Symphony No. 5
Eterna - 827 376
Tower Records - 0301779BC
チャイコフスキーの5番は定番作品ですから録音は無数にあります。
クルツの演奏は特に個性も無く、エテルナの中でも埋もれがちな作品だと思います。
今回のSACD化は、カップリングとしてクルト・ザンデルリングのロメオとジュリエットも収録されています。
レコードは初出の黒ステレオです。
SACD層で比較してみました。
SACDは本国のアナログ・マスターテープから、アナログ領域でのマスタリング後、ダイレクトにDSD化されています。
レコードはいつもの聴きなれた音です。
いかにもドイツ的な演奏だと思います。派手さはなく、緻密でまとまりの良い演奏です。
1978年の録音ですが、もっと古い時代の録音に感じます。
SACDで聴いてみると、明らかに高域が拡張されたワイドレンジな音です。
空間の広がりもSACDの方があります。
レコードの方が緊張があるというか、カッチリとして、小気味よくキビキビとした演奏に感じます。
どちらの良さもあり、交互に聴いていると正直どちらが正しい音なのか分からなくなります。
それにしても、このようなマイナーなレコードをSACD化するタワレコの企画に感謝します。
以前にベルリンクラシックからジャケ違いのCDもリリースされています。
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