[Eterna 825 542] クラウディオ・アラウ (Claudio Arrau) - ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第1番

クラウディオ・アラウ (Claudio Arrau) がベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を録音したフィリップス盤は、その卓越した音楽性から今なお多くのファンに愛されています。

今回紹介するエテルナ盤は、その全集録音を東ドイツのエテルナがライセンス生産した、エテルナの中でも人気のあるVステレオ初期盤です。

巨匠アラウの円熟期における名演です。

目次

Claudio Arrau - Beethoven: Piano Concerto No. 1

Eterna - 825 542

eterna 825 542

1964年12月にアムステルダムのコンセルトヘボウ大ホールで録音されたセッションです。ピアノはクラウディオ・アラウ (Claudio Arrau)、指揮はベルナルド・ハイティンク (Bernard Haitink) 、そして演奏はコンセルトヘボウ管弦楽団 (Concertgebouworkest) です。

アラウは生涯にわたりベートーヴェンの協奏曲全集を3回録音していますが、このハイティンクとの共演は、彼の2回目の全集録音であり、最も充実した時期の記録として知られています。

録音から60年以上が経過した現在でも、アラウのピアノは細部にわたって丁寧に描写され、豊かな表現力で聴き手を惹きつけます。個人的にはもう少し覇気があっても良いと感じます。

音質面では、このレコードはフィリップスからのライセンス盤である点が大きな特徴です。エテルナのオリジナル録音が持つ「明瞭で快活な音」や「楽器がそこに存在するかのような生々しさ」と比べると、本盤は全体的に音が柔らかく、やや抜けが悪く感じます。

オリジナルのフィリップス盤を所有していないため、音質の違いは不明です。

この暖かみのある音の傾向は、フィリップス音源自体の特性か、あるいはエテルナ独自のプレスによるものかもしれません。

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