Ivan Moravec - Debussy / Ravel

イヴァン・モラヴェッツは1930年プラハ生まれのチェコのピアニストです。2015年に84歳で没するまで、半世紀近くにわたる演奏・録音活動を続けました。

若くして東欧圏で注目される存在として活躍しますが、20歳のとき腕の故障でピアニストの道を絶たれそうになり、5年有余の末に再起。
その後1957〜58年にかけて、イタリア・アレッツォで開かれたアルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリのマスタークラスに招かれ、夏期講習で指導を受けています。

以前に取り上げたウィウコミルスカと同様、米コニサー・ソサエティを代表するアーティストの1人です。
特に67年にリリースされた、ドビュッシーのアルバム(CS1866)はコニサー・ソサエティを代表するピアノ録音として名高い優秀盤です。

良い意味でここまで雄大に音像がそびえ立つレコードはなかなかお目にかかれません。
初めて聴いた時、ペダルを踏む音や明瞭な暗騒音にとても感銘を受けたのを今でもはっきりと覚えています。

目次

Ivan Moravec - Debussy / Ravel

Connoisseur Society - CS2010

CS2010

収録曲はドビュッシーから「ピアノのために」組曲、「雨の庭」(版画より)、前奏曲集第2巻からの「葡萄酒の門」「オンディーヌ」「枯葉」、そしてラヴェルのソナチネという構成です。印象派のピアノ作品を中心に据えたリサイタル盤といった趣きの1枚です。

コニサー・ソサエティは一部CDもリリースしており、CDも素晴らしく良い録音が多いです。

モラヴェッツのコニサー録音に何枚CDのリリースがあるのか把握していません。手元にはこれ1枚しか無いので…。
Discogsにもカタログされていないレベルなので、このCDに出会うまでCD化されている事実を知りませんでした。

録音は1967年11月21〜24日、リリースは1969年で、初版のレコードはまだ2色ラベルの時代です。最初のドビュッシー録音ほど超絶感はありませんが、これも十分優秀録音です。

レコードとCDは収録曲は同じですが、順番に多少の違いがあります。

ピアノ録音はどうしてもSNの面でCDが有利な部分は否めません。彼の特徴の1つであるペダルの表現、弱音のニュアンスはCDの方が有利な部分もありますが、この録音に関してはレコードの方が好みでした。

SN面では不利ですが、一音出た瞬間に説得力が違います。

なお現在はSupraphonからフランクの「前奏曲、コラールとフーガ」をカップリングしたCDとして再発されており、Qobuzでもハイレゾ配信で聴くことができます。

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