エルガーのチェロ協奏曲、人気のデュプレ盤です。
Jacqueline Du Pre - Elgar: Cello Concerto, Sea Pictures
EMI - ASD655
英EMIのレコードはセミサークルが初版です。
手持ちの文献によると、マトリクスは1G/2Gが初出。
これが初出のラベルです。
トータル4回ほど購入しましたが、セミ・サークルのレコードは全てマトリクス1G/2Gでした。
有名な作品なので、レコードもCDも何度か再発されています。
先日、EsotericからSACDが再発された記念に比較してみました。
Esoteric(ESSW-90254)と、旧EMI ClassicsのSACD(TOGE-12020)、たぶん同マスターのMQA-CD(WPCS-28424)です。他に輸入盤の通常CDも所有していますが、除外しました。
MQAに関してはフルデコードできる環境ではないため、EsotericとEMI Classicsで比較します。
Esotericの方がダイナミックで強い音だと思いますが、なんというかうるさく感じます。
レコードと比較するとチェロの質感がかなり違います。
個人的な好みでいうとレコード >>>>> EMI SACD > Esoteric SACDです。
期待していましたが、マスターの劣化などもあるかもしれません。
SACDでもこんなものか、と思っていたところで、グランドスラムのCDが良いというアドバイスをいただき、早速入手してみました。
グランドスラム(GS-2203)は、平林 直哉氏のよる復刻系のレーベルです。
同作品は2トラック38cmのオープンリールからCD化されています。廃盤ですが、先に紹介したEMIやEsotericのSACDよりは入手しやすいと思います。
実際に聴いてみると、音のバランスとしては一番オリジナルのレコードに近いです。
それぞれカップリング曲が異なるので持っている価値はあると思いますが、エルガーのチェロ協奏曲だけでいえば、デジタルはこの盤だけで良い気がします。
コメント