リヒテルのドヴォルザーク: ピアノ協奏曲。
クライバー指揮、バイエルン国立管弦楽団。
目次
Sviatoslav Richter - Dvorak: Piano Concerto
EMI - ASD3371
ドヴォルザークのピアノ協奏曲はあまり注目されていない曲だと思います。
演奏される機会自体が少ないですね。
もともとこのピアノ協奏曲は、ピアノが主役で引っ張って行くタイプではなく、オケと寄り添うような作品です。
後年、ピアノパートを華やかに改訂した作品が広く使われるようになったそうですが、リヒテルは原典版を選んでいます。
リヒテルは大好きなピアニストの1人です。
彼に関する著書はいくつか読みました。彼の生前に残した言葉、曲や他の演奏家に対する考え方が好きです。
元の作品の意図されたものを汲み取り、忠実に再現するタイプです。
繰り返しを省くのも嫌う人なので、原典版を選ぶのは当然だろうと思います。
リヒテルとクライバーという共演であっても、入手しやすいレコードです。
二大巨頭ですから、かなりプレスされたと思いますし、現在もこのピアノ協奏曲は人気が無い事がその理由です。
クライバーが残した唯一の協奏曲。
オリジナルはモノクロ切手レーベル。
手持ちは初版のレコードと、EMI ClassicsのSACDです。
正直、どちらも音質的に優れているとは言えません。
演奏同様、凄みで聴かせる感じではなく、穏やかで軽やかなイメージです。
リヒテルとクライバーはともに好きなアーティストですが、この演奏を聴く限りあまりかみ合わないと思います。
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