リヒテルはそのキャリアに比べると協奏曲の録音は多くないと言われています。
人気の高いグリーグとシューマンのカップリング作品です。
リヒテル59歳、指揮者のマタチッチ74歳の演奏です。
目次
Sviatoslav Richter – Grieg & Schumann: Piano Concertos
EMI - ASD3133
リヒテルは、自分の録音に対して、辛口の評価を残すことでも有名ですが、このグリーグの協奏曲は手放しで満足していたようです。シューマンには満足していないようですが…。
どちらの作品も、親しみやすく、クラシック初心者でも入りやすい作品です。
無数の録音がありますが、両曲を代表する名演と言ってよいと思います。
先日、EsotericからSACD化(ESSW-90273)されたのを記念し、以前にリリースされたEMIのSACD(TOGE-12055)、オリジナルのレコード(ASD3133 モノクロ切手)と比較してみました。
オリジナルのレコードでも比較的入手しやすいです。
手持ちのマトリクスは3/2です。もっと若い番号があるのか分かりません。
SACDで比較すると、Esotericの方が音が強く、EMIの方が違和感のない印象です。
ただ、レコードと比べるとSACDの方が演奏が近く感じます。レコードで聴く方が広いステージでもっと後ろの席から聴いているようなイメージです。
この作品はレコードとの差が大きいと感じました。
コメント