ロシア出身、京都在住のピアニスト、イリーナ・メジューエワ。若林工房を中心に精力的な録音活動を続けているが、本作は彼女にとって初のアナログ盤となります。
目次
Irina Mejoueva - Kyoto Recital 2016 – Chopin Programme
La Voce Kyoto - AMT1003

メジューエワは録音が多い割に、DENON時代の一部を除き、ストリーミングサービスではほとんど聴くことができません。近年はハイレゾ配信も始まっていますが、基本的にはCDやレコードといったフィジカルメディアで楽しむアーティストです。
本作は2016年9月29日、京都コンサートホール アンサンブルホールムラタで行われたショパン・リサイタルのライヴ録音です。1925年製ニューヨーク・スタインウェイ CD135を使用し、96kHz/24bitで収録されています。LPはLa Voce Kyoto制作の33rpm 180g盤です。
デジタル録音のレコードに意味はあるのか、という疑問は常につきまといますが、これはレコード次第としか言えません。
本作はCDと収録曲が若干異なりますが、聴き比べるとレコードのほうが好ましい印象です。ピアノ作品の場合、弱音のニュアンスを求めるとSN面でレコードは不利になりがちで、最新録音ではデジタルメディアのほうが有利に感じることも多いです。弦楽作品ではレコードが圧倒的に優位になることが多いのに対し、ピアノではそうならないケースが少なくありません。音色面での相性があるのかもしれません。
しかし本作では、打鍵の強さよりもしなやかで柔らかい質感が際立ち、その点でレコードに分があります。ヴィンテージ・スタインウェイの豊かな倍音が、アナログの温かみとよく合っているのでしょう。
Roon
SACD
コメント