Sirima - A Part of Me

1964年生まれのシリマ・ニコル・ウィラトゥンガは、スリランカ人の父とフランス人の母を持つ多文化的な環境で育ちました。幼少期をスリランカで過ごし、その後イギリスで育った彼女の音楽性は、この多様な背景に深く影響されています。

幼い頃から音楽に囲まれて育ったシリマは、18歳でパリに渡り、地下鉄駅で歌い始めました。1986年、サクソフォン奏者のフィリップ・ドゥレトレに見出され、ジャン=ジャック・ゴールドマンとのデュエット曲「Là-bas」(1987年)で一躍スターダムに躍り出ました。

80年後半のメジャーレーベルらしいポップスですが、多国籍な雰囲気を持っているのは、血筋と育った環境が大きいと思います。

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Sirima - A Part of Me

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1989年、シリマの唯一のソロアルバム「Part of Me」が完成しました。このアルバムは、彼女の多文化的なルーツ、パリの地下鉄で培った感性、そして深い音楽への愛が凝縮された作品です。

ジャン=ジャック・ゴールドマンも「I need to know」でコーラスとして参加しています。

そして、彼女はリリースから1ヶ月もせずに亡くなっています。
このアルバムを初めて知ったときは、彼女は不治の病にかかっており、自らの死を悟って制作したアルバムだと言われていました。

実際は、彼女はミュージシャンと交際していて、子供も授かっていたようです。
アルバムリリース後、彼女の人気が出て別の人と結婚するのを恐れた交際相手に、包丁で殺害されたそうです。

本日2/14は彼女の誕生日。
生きていれば49歳でしょうか。
いずれ別で記事にしたいと思いますが、色々な意味で、Eva Cassidyを連想せずにはいられません。

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どちらもとても大好きなアーティストです。

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