Kyung-Wha Chung & Radu Lupu - Franck & Debussy: Violin Sonatas

チョン・キョンファとラドゥ・ルプーによるフランク&ドビュッシーのヴァイオリンソナタ集。キョンファのDecca録音は協奏曲が大半を占めており、室内楽作品は数少ない。本作はその貴重なソナタ録音のひとつです。

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Kyung-Wha Chung & Radu Lupu - Franck & Debussy: Violin Sonatas

Decca - SXL6944

SXL6944

1977年5月、ロンドンのキングスウェーホールでの録音。収録曲はセザール・フランクのヴァイオリンソナタ イ長調(1886年作)と、クロード・ドビュッシーのヴァイオリンソナタ ト短調(1917年作)の2曲です。

キョンファは1967年のレーヴェントリット・コンクールでピンカス・ズッカーマンと共同優勝し、1970年のロンドン交響楽団との共演を機にDeccaと専属契約を結びました。チャイコフスキー、シベリウス、ベートーヴェン、バルトークなど20を超える協奏曲録音を残していますが、ヴァイオリンソナタの録音は本作のほか、ブラームス(ピーター・フランクルとの共演)やR.シュトラウス&レスピーギ(クリスティアン・ツィメルマンとの共演、グラモフォン賞受賞)など限られています。

Deccaの6000番台は通常イギリスプレスが初版ですが、本作SXL6944は英盤が存在せず、オランダプレスが初出とされています。一方、デジタル録音に移行したSXDL7000番台では再び英盤が存在するなど、プレス国の変遷には不明確な部分が残ります。

演奏は、協奏曲でのキョンファから連想される激しさとは異なり、穏やかで繊細な表情が印象的です。

ドビュッシーでは抑制された美しさを引き出し、フランクでは情熱的でありながらもルプーとの親密な対話が際立ちます。キングスウェーホールの豊かな残響の中で、二人の呼吸が自然に溶け合う室内楽ならではの魅力を味わえる一枚です。

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