2021年にリリースされた数々のアナログ盤の中でも、本作は「レコード化の成功例」の一枚です。2枚組にしてカッティングに余裕を持たせたのも良かったのかもしれません。
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手嶌 葵 - Highlights from Simple is best
Victor Entertainment - VIJL-60248

本作は、手嶌葵のデビュー10周年を記念して2016年にリリースされたベストアルバム「Simple is best」から、アナログレコード向けに選曲されたハイライト盤です。彼女のキャリアは、2006年の映画「ゲド戦記」の劇中挿入歌「テルーの唄」での鮮烈なデビューに始まります。
このレコードは、マドンナや宇多田ヒカルといった国内外のトップアーティストの作品で知られる名匠、ゴウ・ホトダ (Goh Hotoda) 氏がリマスタリングを手掛けています。
さらに、収録曲を贅沢に2枚組の180g重量盤にカッティングしたことも、音質向上に大きく貢献しています。これにより、一枚あたりの収録時間を短くし、溝の幅に余裕を持たせることで、繊細な音のニュアンスまで余すところなく引き出すことが可能になりました。
独特な歌い方、世界観なので好き嫌いはあると思いますが、まず、CDと遜色ないノイズの低さはすごいですね。
機器のSNや粗が分かりやすいかもしれません。
オーディオファイルに人気の高い「月のぬくもり」は未収録ですが、青い図書室の2枚組バージョンに収録されていた「岸を離れる日」のライブバージョンは、オーディオ的にも非常に聴きごたえのあるトラックです。
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