Karl Suske - Bach: Violinkonzerte BWV 1041-1043

タワーレコードとBerlin Classicsの共同企画によるSACDハイブリッド化プロジェクト第18弾として、カール・ズスケのバッハ ヴァイオリン協奏曲集がリリースされています(0302713BC)。

ズスケはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の第1コンサートマスターを務めた旧東ドイツを代表するヴァイオリニストです。

同曲は過去にAvexの「ドイツの伝統の響き」シリーズ(全20タイトル)でもSACD化されています。同シリーズは全て廃盤ですが、本作は今でも比較的入手しやすいと思います。

参考: カール・ズスケの芸術 バッハ:ヴァイオリン協奏曲集

Karl Suske - Bach: Violinkonzerte BWV 1041-1043

Eterna - 827 046
Tower Records - 0302713BC

eterna827046

1977〜78年にライプツィヒのパウル・ゲルハルト教会で録音された作品です。

ズスケのヴァイオリンに加え、ドッペルコンチェルトではジョルジオ・クレーナーが第2ヴァイオリンを担当し、クルト・マズア指揮のゲヴァントハウス管弦楽団が伴奏を務めています。チェンバロはヴァルター・ハインツ・ベルンシュタイン。録音技師はクラウス・シュトリューベンです。

この作品はエテルナのレコードの中でもプレス枚数が多いのか、初版の黒エディションでも安価に入手できます。

オリジナルのレコードと、Avex、タワレコの3種を比較してみました。AvexとタワレコはSACD層のみ聴いています。思ったより3種の差は小さいですが、音の厚みはAvexが一番あり、広がりはタワレコが有利、アナログがその中間という感じです。

オリジナルマスターはアナログです。両社ともマスターテープから独自にDSD化していますが、時期がかなり異なります。マスターテープの劣化と、A/Dコンバーターの進化を天秤にかける形になるでしょうか。

タワレコのマスタリングは下記の通りです。マスタリング・エンジニアはウィーン在住のクリストフ・スティッケルが担当しています。

<マスタリング詳細>
マスタリング・エンジニア(DSD化含む):クリストフ・スティッケル氏
~在ウィーン。ミュンヘン・フィル自主制作盤のマスタリングや、タワー企画盤JAZZのECM SACD企画(2017~)も担当。現在ヨーロッパでもっとも信頼の厚いエンジニアのひとり
"ETERNAオリジナル・アナログテープからのピュア・アナログ・リマスタリング"
SACD層:新規で本国のアナログ・マスターテープから、アナログ領域でのマスタリング後、ダイレクトにDSD化
CD層:同様にアナログ領域でのマスタリング後、96kHz/24bitで高品位デジタル化後に44.1kHz/16bit化
それぞれのデジタルデータは伝送ではなく、光学ディスクで空輸

参考: J.S.バッハ: ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番、2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調、ベートーヴェン: ロマンス第1番、第2番、ヴァイオリン協奏曲 ハ長調<タワーレコード限定>

Avexはライナーノートを転用します。

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タワレコの方は、カップリングでベートーヴェンの作品も収録されています。オリジナルは下記のレコードです。

Karl Suske - Beethoven: Romance

Eterna - 826 121

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これもエテルナでは定番のレコードなので、初版の黒ステレオでも安く手に入ります。ベートーヴェンは初めてのSACD化だと思います。録音は1970年4月、ライプツィヒの和解教会で行われ、指揮はハインツ・ボンガルツが務めています。

「私はソリストというよりも、室内楽奏者です」

「最近はやっている古楽器の演奏スタイルよりも私たちのスタイルの方が、よりベートーヴェンの時代の響きに近い」

Avexのライナーノーツに記載 平林直哉氏のインタビューに対する回答

この言葉はとても腑に落ちました。ズスケの作品は個の主張を感じずに作曲者の意図を丁寧に表現していると常々思っていたからです。

ズスケのバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの作品を聴いていると、それぞれの作曲者の世界観がよく分かります。

参考: J.S.バッハ: ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番、2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調、ベートーヴェン: ロマンス第1番、第2番、ヴァイオリン協奏曲 ハ長調<タワーレコード限定>

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