ショルティ指揮シカゴ交響楽団によるラヴェルとドビュッシーの管弦楽名作集です。録音エンジニアはケネス・ウィルキンソン。同コンビによるストラヴィンスキー「春の祭典」(SXL 6691)と同時期に制作されており、デッカ・アナログ録音の充実期を代表する一枚です。
ショルティはこの録音の少し前、パリ管弦楽団の首席指揮者を務めていた経歴を持ちます。フランス音楽との親和性はその実績に裏打ちされており、演奏は雄大かつ細部まで統制が行き届いています。
目次
Georg Solti – Ravel: Bolero, Debussy: La Mer, Faun Prelude
Decca – SXL 6813

ウィルキンソン録音らしいホールの奥行きと余裕のある低域が特徴で、シカゴ交響楽団の精鋭による分厚いブラスと木管のバランスが見事に捉えられています。「春の祭典」と比較しても遜色なく、むしろフランス音楽ならではのニュアンスが際立つ仕上がりです。
プレスはアナログ英盤後期にあたり、まもなくオランダプレスへ移行する時期のリリースです。流通数が比較的多く、マトリクスは 2W/1W の個体が中心となっています。
ユニバーサルからSACDシングルレイヤー盤も発売されています。英盤LPと比べると空気感や余韻でやや差があるものの、手軽に高品位な音源で聴ける選択肢として価値があります。なお、SACDは収録曲順がドビュッシーから始まる構成に変更されています。
英盤LPは現在も比較的入手しやすい部類に入ります。ウィルキンソン録音のフランス管弦楽曲を探しているなら、最初の一枚として推薦できます。
Roon
SACD
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