ベルリオーズの幻想交響曲は、性質上、オーディオデモでよく使われています。
第4楽章 断頭台への行進、第5楽章 ワルプルギスの夜の夢は、オーディオ試聴会でも良く耳にする作品です。クラシックに興味が無い時代からこの曲は何枚か持っていました。
今回は英デッカからアンセルメを紹介します。
68年の録音、スイス・ロマンド管。
目次
Ernest Ansermet - Berlioz: Symphonie Fanatastique
DECCA - SXL6343
幻想交響曲は優秀録音が多いと思います。
この盤は音質自体は中庸という感じがしますが、節度のある模範的な演奏です。
オーディオ的な快感で言うと最終楽章はもっと音にならないような地響き、エネルギーを期待してしまいがちですが、アンセルメはあえてそこを抑えているように感じます。
68年というと、亡くなる少し前、84歳でしょうか。
現役で振っていること自体が凄いですし、境地に達している演奏です。
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