この作品はずっとCDで我慢していたのですが、ようやくオリジナルを入手できました。
コロムビアのジョージ・セル関連の中では、それでも入手しやすい作品の1つだと思います。
目次
George Szell - Debussy: La Mer, Ravel: Daphnis Et Chloe
COLUMBIA - SAX2532
セルといえば、クリーヴランド管弦楽団のイメージが強いです。
海は演奏会では頻繁に取り上げられたそうですが、ドビュッシーとラヴェルの作品はここに収録されている3曲しかないそうです。その意味では、この録音は貴重と言えそうです。
クリーヴランド管弦楽団といえば、ブーレーズの作品が有名です。
世間の評価はそちらの方が高いかもしれません。
セルの海は、フランス系指揮者の作品群よりも、客観的で冷静な表現です。細部まで見通しの良い録音です。
自分にとって、この海という曲は、ドビュッシーの中でも大好きな作品です。他の作品と同様、静かな高揚感というか、冷めた中にも熱いものがある感じが好きです。
ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌも、普段は管弦楽バージョンは好みませんが、これは自分にとってはスーッと入りました。
ちなみに、セル&クリーヴランド管弦楽団の作品なら、米盤でも良いという人もいますが、EMI系のリリースはかなり音質が変わります。
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