セルジウ・ルカによるバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全集です。
77年の録音、今でこそ古楽器を使ったバッハの作品は珍しくありませんが、その先駆けといってもよいと思います。
目次
Sergiu Luca - Bach: Sonatas & Partitas for Solo Violin
Nonesuch - HC-73030
1669年製のアマティを使用。米Nonesuchは優秀録音の多いレーベルです。
この作品も地味ながら丁寧な録音です。
ふだんはモダンの作品を好んで聴いていますので、最初にこのレコードを聴いたときはずいぶん地味だなと感じました。全集を通しで聴いていると、耳がなじんだのか、2枚目後半あたりからその世界観に引き込まれるような感覚になりました。
当時の楽器を使い、当時の演奏スタイルを模索し、今に再現するというスタイルは1つのアプローチとしては正しいようにも感じますが、それでもモダンの演奏の方に魅力を感じます。
現在の世界にバッハが生きていたとしたら、どちらのスタイルを選択するだろうか?
とぼんやり考えることがあります。
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