Hattor Audio MINI ー パッシブプリアンプのレビュー

モノラルフェーダーからパッシブプリアンプに変更しました。

パッシブプリアンプは今でもいくつかのメーカーが製造していますが、日本国内で流通している製品は多くありません。リモコン付きで入力が複数あり、サイズとデザインが好みだったHattor Audioを選びました。

ポーランドのメーカーで、日本に代理店はありません。直販で本国から購入しています。

オーダーと仕様

Hattor Audio MINI パッシブプリアンプ

Hattor Audioは、アッテネーターの専業メーカーKhozmoが自社ブランドとして展開している製品群です。Khozmoのアッテネーターは多くのハイエンドメーカーにOEM供給されており、その技術がそのまま自社製品に投入されています。

ラインナップはMINIとThe BIGの2機種。MINIはステレオアッテネーター、The BIGはデュアルモノ構成で左右独立のバランス調整が可能です。どちらもパッシブ仕様とアクティブステージ付きを選べます。

カスタムオーダーの自由度が高く、以下の項目を指定できます。

アッテネーターの抵抗はSMD Vishay、AMRT、AMRG、Z-Foilの4種類から選択可能。入出力はRCAまたはXLR、あるいは混在での構成にも対応します。MINIは入力3系統、出力2系統。外観はシルバーとブラックに加え、フロントパネルにウッドを選ぶこともできます。

オプションでOPA2134またはStaccatoのOPAMPバッファーを追加すれば、アクティブプリとしても使えます。アクティブ/パッシブの切替や3/6/9dBのゲイン選択もリモコンで操作可能です。

Hattor Audio MINI 内部
画像は本国サイトより。左右のヒートシンクをメーカー名で作る遊び心が良いです。

MINIの価格はVishay仕様のパッシブで€900から。AMRG抵抗とStaccato OPAMPのフル仕様で€2,400程度です。未知数だったのでノーマル仕様でオーダーしました。

金属のケースに入って送られてきたときはテンションが上がりましたが、新品でも微妙に細かい傷があります。天板は自分でアクリルに変えました。昔スペクトラルのプリで天板がアクリルなのを見て、何となく真似しています。

使用感

以前使っていたノイマンのモノラルフェーダーと比べると、超小音量でのボリュームコントロールはフェーダーに劣ります。64ステップの1dBステップなので、パッシブプリとしては細かい方ですが、能率の高いスピーカーでは深夜にボリューム1でも気持ち大きいと感じることがあります。

これはフェーダーのようにはいきません。

一方で、SNはかなり高いです。パッシブなので当然といえば当然ですが、信号経路に抵抗が2本入るだけなので、余計なものがありません。

空間表現はフェーダーより広く感じます。過去にいろいろ使ったアクティブプリと比較すると標準的でしょうか。音が痩せる感じもなく、費用対効果はかなり高いです。

パッシブプリを使う場合、ソース機器の出力インピーダンスとパワーアンプの入力インピーダンスの関係には注意が必要です。組み合わせによっては低域のレンジ感やダイナミクスが落ちることがあります。気になる場合はアクティブステージ付きを選ぶのが無難です。

同社にはHypex nCoreを使ったパワーアンプもありますが、そちらは導入する予定はありません。

最後に使用感がわかる動画を紹介しておきます。動画のモデルは入力表示がありませんが、現行モデルは入力切替もリモコンで操作できます。

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