デッカのステレオレコードはSXLから始まる番号ですが、いくつかの廉価版シリーズがあります。
今回紹介するレコードは、ECSから始まるEclipseシリーズです。
ほとんどの作品は、再発や編集盤が中心ですが、このシリーズが初出の作品も存在します。
目次
Ruggiero Ricci - Prokofiev: Violin Concertos Nos. 1 & 2
DECCA - ECS746
ルッジェーロ・リッチのプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲は、SXLには存在しません。
初出はLondon Decca(CS 6059)です。
優秀録音盤として、The HP Super LP Listにもノミネートされています。
参考: The Absolute Sound - The HP Super LP List
London Decca盤の方が市場価格は高いですが、TASにノミネートされているのは、Eclipseシリーズなので、安い方で妥協しました。リッチとアンセルメの名前だけで、SXLシリーズでリリースされていたら高額になったはずです。
リッチは技巧派として有名なヴァイオリニストですが、DECCAの初期レコードはいずれも高額ですので、それほど聴いていません。ステレオ初期の録音で、リッチが40代前半、アンセルメは70代半ばです。
現在の水準では、技巧的に素晴らしいという印象は全くありませんが、ステレオ初期、特有の鮮烈な音は感じ取ることができます。
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