Chelsea French

Chelseaは、1990年代初頭にフランス中西部の都市トゥールを拠点に活動したインディーポップバンドです。同名の英国パンクバンドが存在するため、ここでは便宜上「Chelsea French」として紹介します。

Chelsea French

Rosebud

Chelsea French

メンバーは全員トゥール出身で、Emmanuel Tellier(ボーカル、ギター)、Olivier Descroix(ドラム)、Étienne Dutin(ギター)、Pierre Palmieri(ベース)の4人。TellierとDescroixは1985年結成のAnother Countryで、DutinとPalmieriは1982年結成のExpressでそれぞれ活動しており、これらの合流によってChelseaが誕生しました。

音楽的にはThe Smiths、Echo and the Bunnymen、Jamesといった英国バンドから強い影響を受けており、ライブではHouse of Love、Go-Betweens、Jamesのカバーも演奏していました。当時のフレンチポップの主流とは一線を画す英国志向のサウンドで、Little RabbitsやWelcome to Julianとともに、後のPhoenixやTahiti 80へとつながるフランス産インディーポップの先駆的存在でした。

アルバムは3枚。1st「Réservé Aux Clients De L'Etablissement」(1991年)、2nd「Tramway」(1992年)、3rd「Nouvelles Du Paradis」(1994年)で、いずれもレンヌのインディーレーベルRosebudが制作を手がけています。1stのプロデュースにはIan Broudie(Echo and the Bunnymen、Lightning Seeds)が参加し、リヴァプールのスタジオで録音されました。2ndはPat Fish(The Jazz Butcher)がプロデュース。さらにStephen Street(The Smiths、Blur)とロンドンで制作する機会にも恵まれています。3rdには7曲入りのアコースティック・ミニアルバム「Me and My Good Friends」が付属し、日本盤もリリースされました。1stのみLPが存在します。

ライブではThe La's、The Sundays、Jamesの前座を務め、日本ではアルバムごとに約5,000枚を売り上げるなど一定の支持を獲得しました。ただし来日公演は実現していません。なお、Tellierが音楽誌「Les Inrockuptibles」の記者であったため、同誌では倫理規定によりChelseaの作品が一切レビューされなかったという逸話も残っています。

某ネオアコガイド本ではFeltを引き合いに出していましたが、非英語圏ならではの繊細さという点ではフリッパーズギターを連想させるところもあります。

シングルも複数リリースされています。
参考: Chelsea Discography

  1. Réservé Aux Clients De L'Etablissement CD/LP

Delighted
Springfield Broken Love
L'Irlandaise
Downstairs
Spring 86
On M'Ecrit (Que Ton Coeur Est Pris)
Up To You
L'Ange Que J'Etais
Tim Booth
England Part II
Like A Wild Flower
Pour Celle Sans Qui…

  1. Tramway CD

Le Mauvais Perdant
A L'Envers
Sur Les Traces De Pat Hobby
Notre Tramway
A La Manière De Scott
Backslapping
Jonathan
Holloway - La Petite Mort
Swing
Un Sourire Ordinaire
L'Ordre Des Choses

  1. Nouvelles Du Paradis CD

Sweet Sixteen
De Luxe
Sacred Heart Bazaar
Les Dimanches De Mr Wilson
Catalogue
Acoustic 360
L'Homme De Trop
Les Chanteurs De Bonne Foi
Madison Us
Chevrolet
Oh Boy
Hello I'm Dead
Call Me Old-Fashioned
We'll Never Be Stars

バンド解散後

1995年、ドラムのDescroixが脱退したことをきっかけにバンドは解散。残った3人はしばらくトリオで活動した後、新たなドラマーを迎えてMelvilleへと発展しました。Melvilleはフランス国内で一定の成功を収め、Blurの前座を務める機会も得ています。

その後、Tellierは La Guardiaを経て、2009年からは49 Swimming Poolsとして活動を続けています。ジャーナリストとしてはLes Inrockuptiblesでのキャリアを皮切りに、Téléramaで文化部門の編集長や記者として活躍しました。

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