バッハ弾きのスペシャリストである、ロザリン・テューレック。
大好きなピアニストで、特に平均律においては、最も思い入れのあるピアニストです。
今回はゴルトベルク変奏曲を紹介します。同曲は6回録音しているそうです。
もともとチェンバロで演奏されていた、バッハの作品がピアノで弾かれるようになったのは、彼女の影響がかなり大きいと思います。グレン・グールドに影響を与えたピアニストとしても有名です。演奏スピードは対照的ですが…。
6回の録音で唯一のチェンバロ録音が本作です。
1978年、ステレオ録音。
目次
Rosalyn Tureck - Bach: Goldberg Variations
CBS - 79220
彼女の作品は時代的にモノラル作品が多く、ステレオが登場した初期の作品は高い人気です。
EMIに残したステレオ作品はなかなか手が出ません。
このレコードを紹介したのは単純にステレオ時代で最も入手性が高い作品の1つだからです。
ゆったりとした演奏なのでゴルトベルクでも2枚組LPです。
音質云々抜きにして、モノラル時代のCDで聴いても退屈せずに聴ける不思議な包容力のあるピアニストです。
CDだと晩年のこれから入るのが良いかと思います。
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