Fiorenzo Carpi - Zazie Dans Le Metro

ルイ・マル (Louis Malle) 監督の「死刑台のエレベーター」や「恋人たち」と並び、独特の存在感を放つのが1960年の「地下鉄のザジ」です。

レーモン・クノー (Raymond Queneau) の同名小説を原作とするこのシュールなスラップスティック・コメディは、パリを舞台に少女ザジが巻き起こす騒動を描いた異色作として知られています。

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Fiorenzo Carpi ‎- Zazie Dans Le Metro

Versailles - 90M317

90M317

音楽を手がけたフィオレンツォ・カルピ (Fiorenzo Carpi, 1918–1997) は、ミラノ音楽院でジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニ (Giorgio Federico Ghedini) に師事したイタリアの作曲家です。

1947年にピッコロ・テアトロ・ディ・ミラノの創立に参加し、演出家ジョルジオ・ストレーラー (Giorgio Strehler) と50年にわたって協働。120を超える舞台作品の音楽を担当しました。映画音楽ではルイジ・コメンチーニ (Luigi Comencini) 監督との仕事が多く、日本ではTVシリーズ「ピノッキオの冒険」(1972) のテーマ曲でも知られています。

本作はそのカルピがアンドレ・ポンタン (André Pontin) と共に、ルイ・マルの映画世界を音で表現したサウンドトラックです。映画自体がパロディやギャグを畳みかけるアナーキーな作品であり、音楽もそれに呼応するかのようにめまぐるしく表情を変えます。ある場面では西部劇調に、別の場面ではヒッチコック的なサスペンスへと転じる展開は、演劇で培われた「物語の核心を音で捉える力」が映画の場で存分に活かされた結果といえます。

本盤はフランスVersaillesレーベルのCollection Cinémaシリーズとしてリリースされた7インチEPです。オリジナル盤は高値で取引されていますが、ジャケットの魅力もあわせて、映画に思い入れのある方には手にする価値のある一枚です。

DVDとCDも所有していますが、このEP盤には愛着があります。

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