1980年代半ば、英国Buckinghamshire州Princes Risboroughで、Martin KellyとPaul Kellyの兄弟を中心に結成されたEpisode Four。
1987年にEast Villageと改名しロンドンへ拠点を移すと、The ByrdsやThe Beatlesを思わせるきらびやかな12弦ギターのアルペジオと、切なくも美しいメロディで、インディー・シーンに独自の存在感を刻みました。
Sub Aqua、Heavenly、Summershineといったレーベルからリリースを重ね、The House of LoveやMcCarthyとのツアーも行いましたが、1991年春、South LondonのNew Cross Venueでのソールドアウト公演中にステージ上で解散。商業的成功とは無縁ながら、その音楽は時を経るほどに評価を高め、日本のネオアコ・シーンにも大きな影響を与えました。
East Village

- Cubans In The Bluefields [1988]
Sub Aqua – AQUA 212 (12") / AQUA 2 (7")
A1. Cubans In The Bluefields
A2. Break Your Neck
B1. Strawberry Window
B2. Kathleen
East Village名義での最初のリリースとなる記念すべき12インチシングルです。
タイトル曲の疾走感あふれるギターサウンドとキャッチーなメロディは、まさにネオアコ・アンセムと呼ぶにふさわしい名曲です。B面収録の「Strawberry Window」の繊細な美しさも特筆すべき点で、この一枚でバンドの実力を存分に証明しました。アートワークも含めて完璧な作品です。
- Back Between Places [1988]
Sub Aqua – AQUA 412 (12")
A1. Back Between Places
B1. Her Father's Son
B2. Precious Diamond Tears
このシングルで特筆すべきは、B面に収録された2曲です。「Her Father's Son」と「Precious Diamond Tears」は、B面曲として片付けるにはあまりにも惜しいクオリティを誇り、楽曲の層の厚さを感じさせます。ジャケットの雰囲気と内容が見事に一致した一枚です。
- Freeze Out Flexi [1989]
Caff Corporation – CAFF 1 (Flexi)
A2. Freeze Out
- Circles [1991]
Heavenly – HVN 612 (12") / HVN 6 (7")
A1. Circles
B1. Here It Comes
タイトル曲「Circles」は、彼らの楽曲の中でも人気の高い、高揚感に満ちたギターポップ・ナンバーです。
ギターのアルペジオが美しく絡み合いながら、どこまでも駆け上がっていくような展開が素晴らしい。B面の「Here It Comes」も、瑞々しい感性に溢れた佳曲です。Sub Aqua倒産後、Bob Stanleyの資金援助を受けて制作されたアルバムの録音期を経て、Jeff BarrettのHeavenlyレーベルから発表されました。
- Vibrato [1991]
Summershine – shine 014 7"
A1. Vibrato
B1. Violin
- Silver Train [1993]
Summershine – SHINE 37 CD (CDEP) / SHINE 37 (7")
1. Silver Train
2. Circles (Edit)
3. Black Autumn
4. Motorcycle Theme
アルバム ー スタジオ盤と必携の編集盤
- Drop Out [1993]
Heavenly – HVNLP3CD (CD) / HVNLP3 (LP)
1. Silver Train
2. Shipwrecked
3. Here It Comes
4. Freeze Out
5. Circles
6. When I Wake Tomorrow
7. Way Back Home
8. What Kind Of Friend Is This
9. Black Autumn
10. Everybody Knows
バンド解散後にリリースされた唯一のオリジナル・アルバムです。
Saint Etienneのメンバーとしても知られるBob Stanleyが制作資金を提供し、Heavenlyから発表されました。East Villageはシングルで真価を発揮するバンドという見方もあり、アルバムとしての評価は分かれるところですが、「Silver Train」や「Circles」といった代表曲を収録しており、バンドの音楽性を俯瞰するには最適な一枚です。
2024年には30周年記念リイシューがHeavenlyからリリースされ、ボーナストラックを追加した2枚組CD版も発売されました。
- Hotrod Hotel [1994]
Summershine - SHINE CD6 (CD)
- Her Father's Son
- Vibrato
- Cubans In The Bluefields
- Break Your Neck
- Precious Diamond Tears
- Kathleen
- Meet The Wife
- Go And See Him
- Strawberry Window
- Here It Comes
- Back Between Places
バンド解散後にオーストラリアのSummershineレーベルからリリースされた、キャリア初期の音源を集めた編集盤です。
アルバム未収録のシングル曲や貴重なB面曲に加え、当時未発表だったデモ音源3曲も収録しており、実質的なシングル・コレクションといえます。2020年にはSlumberland Recordsからリマスター・アナログ盤が初めて発売され、入手しやすくなりました。East Village入門には、まずこの一枚をおすすめします。
Episode Four

- Strike Up Matches
Lenin And McCarthy Records – LENM 001T (12")
A1. Strike Up Matches
A2. It's A Sunday Morning
B1. This Year's Prospect
B2. A Good Time
East Villageの前身バンド、Episode Fourが唯一残した12インチシングルです。
1986年頃の録音で、NME「C86」のデラックス・エディションにも収録されるなど、C86ムーブメントを語る上で欠かせない一枚となっています。当時、このレコードは4万円ほどで購入しましたが、後悔は一切ありません。
音楽的な完成度では後のEast Village作品群に軍配が上がりますが、バンドの初期衝動のきらめきと、後のサウンドへと繋がる原石のような魅力が詰まっています。
Roon
SACD
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