古い作品ばかり追いかけていると新譜を見逃しがちです。
Graham Fellows名義の2ndアルバムが出ていてびっくりしました。
まだ活動していたのですね。色々と驚きです。
Graham Fellows
Graham David Fellowsはイギリスの俳優兼ミュージシャンです。
1stアルバムであるLove at the Haciendaは無数にある彼の作品の中でも最高傑作であり、アルバムトータルとしてのクオリティーはネオアコ最高峰の1枚だと思っています。
Graham Fellows - Love at the Hacienda, Weird Town
以前にCD化もされていますが、レコードも再発されました。再発レコードは未所有です。
彼はミュージシャンであり、コメディアンでもあり、名義を色々と変えながら多くの作品をリリースしています。
2ndアルバムのタイトルはWeird Townです。
1stがボーナストラック付きでCD化された時もビックリですが、いずれ廃盤になると思いますので早めに入手をお勧めします。
ただ、1stアルバムのようなクオリティーではありません。
よく言えば枯れた感じがあり、英国フォーク、トラッドの雰囲気が強くなりましたね。
Spotifyはともかく、TidalでCDクオリティーで聴けてしまうので一瞬悩みましたが、いちおう物理メディアも入手しました。
Graham Fellowsのディスコグラフィ
いろいろな名前の変名作品があります。全て把握できていませんが、手持ちの物を紹介します。
Brian Appleton, Jilted John, John Shuttleworth, Julie and Gordon, Going Red, Gordon The Moron, etc.
コンプリートする気は無いですが、どのくらいの数が出ているのか全部は把握できていません。
Jilted John (1978-1979)
Fellowsが初めて注目を集めたのは、1978年にJilted Johnとしてシングル"Jilted John"をリリースしたときでした。
1978年4月:Rabidレーベルから"Going Steady"/"Jilted John"をリリース(TOSH 105)
1978年8月:EMI Internationalから"Jilted John"を再リリース(EMI 567)、UKシングルチャート4位を記録
1979年1月:"True Love"/"I Was A Prepubescent"をリリース(EMI 577)
1979年4月:"The Birthday Kiss"/"Baz's Party"をリリース(EMI 587)
1978年:アルバムTrue Love StoriesをEMI Internationalからリリース
Jilted Johnは、当時のパンクロックのボーカルスタイルを揶揄した曲で知られ、特に"Gordon is a moron"(ゴードンはバカだ)というリフレインが特徴的でした。
Gordon the Moron (1979)
Jilted Johnの成功を受けて、Fellowsは"Gordon the Moron"の名義で2枚のフォローアップシングルをリリースしました。しかし、これらのシングルはヒットには至りませんでした。
Going Red (1980)
1980年、Fellowsは"Going Red"というバンド名で7インチシングル"Some Boys"/"Tune Kevin's Strings"をリリースしました。
Graham Fellows (1985)
1985年、Fellowsは自身の名義でアルバムLove at the HaçiendaをWicked Frog Recordsからリリースしました。
John Shuttleworth (1986-現在)
1986年、FellowsはJohn Shuttleworthというコメディキャラクターを創作しました。ShuttleworthはSheffield出身の中年の志望シンガーソングライターで、YamahaのPSS680ポータブルキーボードを使って演奏することで知られています。
John Shuttleworthとして、Fellowsは多数のアルバムとシングルをリリースし、BBC Radio Fourのラジオシリーズ"The Shuttleworths"で成功を収めました。
Jilted John の復活 (2008-2018)
2008年:Big Chillフェスティバルでジルテッド・ジョンのキャラクターを復活
2014年12月:BBC Radio 6 MusicのSteve Lamacqショーで'One Hit Wonder World Cup'を獲得
2016年:Rebellion Festivalに出演
2018年10月:40周年記念ツアーを実施
このように、Graham Fellowsは複数のバンド名とキャラクターを通じて、長年にわたり多様な音楽活動を展開してきました。
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