ヴィクトリア・ムローヴァのヴァイオリン、ネヴィル・マリナー指揮アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズによるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。
1990年1月にロンドンで録音され、1991年にPhilipsからリリースされました。ホ短調Op.64に加え、遺作のニ短調Op. posth.を併録した構成です。
オリジナルLP(432 077-1)はフランスのみでプレスされ、Club Dialの併記もある企画盤として知られています。流通量が少なく、現在もプレミアが付いた状態で取引されています。
Viktoria Mullova - Mendelssohn: Violin Concertos
Philips – 432 077-1

フィリップス時代のムローヴァは大好きで、CDはほぼコンプリートしました。基本的にはドイツ盤で集めていましたが、今ではQobuzで普通に聴けるようになってしまいました。
レコードは、小澤征爾とのチャイコフスキー(416 821-1)、アバドとのヴィヴァルディ(420 216-1)、バッハ、バルトーク、パガニーニの無伴奏集(420 948-1)、そしてこのメンデルスゾーンの4枚がPhilipsからリリースされています。いずれもデジタル録音です。
メンデルスゾーン以外のレコードはオリジナルで入手しましたが、正直なところCDと比べて音の印象は良くありません。デジタル録音時代のフィリップスのレコードはあまり好みではなく、全体的に眠たい感じがします。
メンデルスゾーンに関してはフランス盤のレコードしか存在しないと記憶しており、相場は4〜5万以上と高価です。
オリジナルの入手は諦めていましたが、Analogphonicから再発レコード(LP43136、2019年)が登場したので一応入手しました。ユニバーサル所有のオリジナルマスターテープから、Emil Berliner StudiosのRainer Maillardがアナログマスタリングを手がけ、180g重量盤をドイツのPallas Groupでプレスしたという丁寧な仕様です。
期待していませんでしたが、CDよりも好みの音でした。オリジナル盤は聴いたことが無いので比較はできませんが、このクオリティであれば十分満足です。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は世の中に数えきれないほどの録音がありますが、私にとって一番好きなのがこの演奏です。明るく華やかで、マリナーのサポートも的確。何度聴いても気持ちの良い一枚です。