2007年にリリースされた、サルヴァトーレ・アッカルドによるバッハの無伴奏です。
アッカルドは1941年生まれなので、66歳時の録音です。
一度、1976年に全集録音を行っています。
30年の時を経た、演奏の違いを楽しむのも良いと思います。
目次
Salvatore Accardo - Bach: Partita III Sonata III, per violino solo
Fone - 033J/1 Lp
Fone - 061 2SACD
アッカルドは古くはフィリップスにも多くの録音を残しました。
近年はイタリアFoneレーベルの看板アーティストとして多数の作品を録音しています。
この無伴奏全集もFoneからリリースされています。
SACDはDSD録音、2枚組全集として。
レコードはAmpexのテープレコーダーで録音されています。
2008年にパルティータ2番(025J)
2010年にパルティータ3番、ソナタ3番(033J/1)
2016年にソナタ1番、2番(083)
と単売されています。いずれも496枚限定。
私は完全に出遅れてしまい、033J/1だけ入手できました。型番のJは日本プレスです。
本当はソナタ1番、2番のドイツプレスも手に入れて比較したいところですが…。
使用楽器は、ソナタ1~3番とパルティータ3番がストラディバリウス「ハート」(1727年製)、残りはマッジーニ「ジョルジオIII°」(1620年製)と楽曲により使い分けられています。
ソナタ3番でSACDと比較してみました。
レコードは丁寧な仕上がりです。近年の良質なアナログ作品はSNがとても高く、背景が無音です。
SACDと比べると鮮度があり厚みもレコードの方があります。この比較ではレコードの方が完全に好みです。
大らかで、達観した巨匠の演奏という印象です。
バッハの無伴奏としては、音色が少し明るぎする感じがします。
派手という意味では無いです。