Alina Ibragimova - Mendelssohn: Violin Concertos

 ハイペリオン(Hyperion)から、アナログ・レコードの新シリーズ「Vinyl Edition」がスタートされました。

長年信頼を寄せてきたフランスのプレス工場MPOにて生産され、ドイツの老舗カッティング&マスタリング・スタジオ、SST/Schallplatten Schneid Technik Brüggemann GmbHの名エンジニア、クリーガー兄弟によって全世界1,000枚限定でリリースされました。

第一弾のタイトルの中から、イブラギモヴァの作品を紹介します。

ウラディミール・ユロフスキ指揮、イギリスの古楽器オーケストラ「エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団」と録音された本作は、437Hzのピッチを採用し、歴史的演奏法による新しい解釈を提示しています。
現代の標準的な440Hzと比べてわずかに低い437Hzのピッチは、より柔らかく温かみのある音色を生み出し、特にピリオド楽器との組み合わせで、18世紀後期から19世紀初期の響きに近い世界観を作り出しています。

目次

Alina Ibragimova - Mendelssohn: Violin Concertos

Hyperion - CDA67795
     LPA67795

LPA67795

アリーナ・イブラギモヴァは、モダン奏法とピリオド奏法の両方に精通する稀有な演奏家として知られています。

本録音での彼女のアプローチは、古典派的な解釈を選択しています。テンポを一定に保ち、楽譜に忠実な演奏を心がけ、過度な感情表現を抑えた整然とした演奏スタイルです。
透明感のある響きが見事に引き出されています。

本作はCDで愛聴していました。同レーベルのサブスクが解禁されてからは、Qobuzの96kをメインに聴いていました。世の中に無数にあるメンデルスゾーンの協奏曲の中でも、演奏・録音ともに高品質な1枚です。

昨今のレコードブームに乗っかる形で、ハイペリオンでも限定枚数でレコード化されることになりました。
レコードの音質は申し分が無く、CDと比べても遜色ありません。

このシーリズはいくつか購入していますが、同じ傾向でとても丁寧なカッティングだと思います。
ただ、割と反りが多いように感じました。返品するレベルではないのでそのまま聴いていますが…。

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