サンソン・フランソワはクラシックを聴くキッカケにもなった大好きなピアニストの1人です。
特にラヴェルとドビュッシーの演奏を愛聴しています。
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Samson Francois - Debussy
VSM - C191-11651-4
いわゆる正確無比な超絶技巧系とは対極に位置するような演奏だと思います。
フランソワの演奏は即興的とか、ポエジーとかイマジネーション、霊感などで表現されることが良くあります。
半面、不安定でミスが多いという悪い評価も付いています。
ドイツ系の作曲家とは相性が悪く、レパートリーが狭いことも含めて、人によって評価はかなり変わると思います。
酒とタバコを愛し、46歳という若さで亡くなりました。
このドビュッシーの録音は最晩年です。全集が完成する前に亡くなってしまいましたので未完で終わってしまいました。
レコードはほぼEMIからのリリースです。
この作品に英EMIがあるのか分かりませんが、初期の作品は同じ初版でも英EMIの方が価格は高いです。
フランスのピアニストがフランスの作曲家を演奏していること、仏EMIのジャケットの方が好きなものが多いので、フランソワのレコードは仏盤で良いのかなと思います。
英EMIと違い、仏EMIは初版、2版、3版と型番自体が変わっていきます。
レーベル面を見ないと分からない英EMIとは異なり、その点では型番だけで判断できるので便利です。
71年のリリースで、英EMIでいう切手ニッパーです。
SACDもリリースされています。
レコード比較するとSACDの方がしなやかで丁寧な表現、レコードは強くて浸透力があります。どちらにも良さがありますね。
フランソワの録音は優秀録音というよりも、好きな演奏として聴いています。
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