Earl Wild - The Art of the Transcription (Live from Carnegie Hall)

Audiofon – レーベル名からして良い音がしそうです。既にデジタル録音が珍しくない80年代のプレスですが、アナログ録音を好んでいたようです。ピアノ独奏の作品が中心です。

現在は全て廃盤で、どの作品もプレミアがついています。

Earl Wild - The Art of the Transcription (Live from Carnegie Hall)

Audiofon - 2008-2

Audiofon 2008-2

編曲の芸術というタイトルのとおり、さまざまな編曲が納められたライブ録音。アール・ワイルドというピアニストの存在自体、知りませんでした。クラシックにおいて、編曲好きのピアニストというのは、日本では受け入れ難い気がします。僕自身もあまり好んで聴きたいとは思いません。ただ、海外においては一定の評価があるピアニストのようで、実際このレコードもそれなりの値段が付いています。

経験上、アナログレコードにおいては、せいぜい70年代初頭までの録音に高音質な作品が集中していると思います。この作品は80年代の録音です。ステレオ初期のような鮮度で勝負する録音ではありませんが、空間にポツっと浮かび上がるピアノ、観客の咳や拍手の生々しさなど、このレコードに収められている空間のリアリティは、なかなか体験出来ないレベルだと思います。

本作はCDも出ていますが、レコードのようなインパクトは受けませんでした。

一般的には、ピアノ作品はレコードよりもCDの方が有利なことが多いです。
ノイズが無いので、弱音時のSNが違います。

この作品は、レコードに比べるとCDは眠たい音に感じます。鮮度や空間の広がりなど、レコードの方がずっと良いです。

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